釣りダネ

釣りの特ダネ「釣りダネ」を紹介します。

シーバスにおすすめのバイブレーション

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サルベージソリッドで釣ったシーバス

 

バイブレーションの特性

バイブレーションのピッチ

バイブレーションは他のルアーと違って振動する周期が速いルアーです。

 

主に背面が水を受けることによって振動を生み出しているルアーですが、振動の周期が比較的長いものから短いものまで様々で、振動周期が短いものは当然ボディ側面がキラキラとフラッシングする周期も速くなりますが、振動する幅は小さくなる傾向にあります。

 

振動周期が長い物はその反対の性質を持つようになり、フラッシングの周期はゆったり、振動する幅は大きめになります。

 

 

ボディ幅

バイブレーションを上から見てみると厚みがあって均等なもの、途中から薄くなっていく(テーパーがある)ものなど様々なものがあります。

 

最近のバイブレーションは頭部が幅があり、尾に向かうにしたがって薄くなっていくものが多くなりました。

 

頭部だけ厚みを持たせることで、バイブレーションが水中で立ち気味になり、いち早く背面が水を受けるので巻き始めからアクションするまでの立ち上がりが以前と比べて、向上しています。

 

これによって 、お尻の方に重心を持たせてもバイブレーションのアクションをさせることが容易になった為、飛距離を稼ぐ目的で尾の方に重心を持ってくるバイブレーションも最近は増えたように思います。

 

 

ボディ素材

バイブレーションの素材は主に、金属、樹脂の2タイプが存在します。

 

金属はの場合は主に、鉛、鉄、タングステンの重りを鉄板に取り付けた構造をしており、金属の比重の違いによってフォール速度が異なります。
ボディが板状なので鏡の様に光を一方向に強烈に反射させる為、視覚的アピール力がとても高いルアーです。

 

樹脂型の場合は、中身の詰まったソリッドタイプと中空タイプがあります。

 

中空タイプはボディに厚みがある為、水を撹拌させる能力が高く、更に振幅が大きめになる傾向があります。

 

ボディ内部にラトルと言われるボールを入れて振動時にボディとヒットさせることで音でアピールする事も可能になります。

 

音を出す場合の考え方としては大きく分けて2種類あると思っています。

 

1つめはシーバスが餌とする小魚などが出す音で少し高めの音でチリチリッという音、もう1つがシーバスなどの餌を食べる側が捕食する時に出すゴッという低めの音です。

どちらも近くに餌がある事を示すサインになります。

 

どちらの音が好きかはそれぞれの好みになると思いますが、個人的には低めの音の方が好きです。

 

理由としては魚は一匹が捕食行動を始めると我先にと奪い合いを始める事が多いからです。バイブレーションが連続的にこの音を出し続けることによって、周辺のシーバス達に補食を促すトリガーの様な役目をするのではと思っています。

 

デメリットとしてはボディが大きくなる為、空気抵抗が大きくなり、飛距離が出なくなります。

 

バイブレーションを使うメリットとして飛距離を重視する人が多いので、中空タイプをシーバス用ルアーとして見かける機会は少なくなりました。

 

ソリッドタイプは中空タイプと金属タイプの中間的な性質を持っています。

 

ソリッドタイプと金属タイプのバイブレーションはラトルを入れられるスペースが無いので音がしない様に思えますが、フックがボディに当たるので全く音がしないものは基本的にはありません。

 

 

アイの位置

ルアーを取り付ける穴をアイと言いますが、アイの取り付ける位置によってバイブレーションの特性がかなり変わるため、この位置をどこにするかが各メーカー一番悩むところではないかと思います。

 

頭部から離れた位置にアイがついているものはラインに引っ張られることによってボディが立つので、水噛みが良くなりスローリトリーブでもルアーがしっかり振動しますが、代わりにロッドアクションを加えても左右に泳いだりなどトリッキーなアクションは苦手になります。

 

また、浮き上がりが速くなるのでシャローエリアを得意とする傾向があります。

 

ボディが立つことによってボトムを引く時に頭部がボトムに刺さりながら泳ぐ為、砂を捲き揚げる能力が高くなる事と、フックが地面に埋もれて隠れるなんて事が無いのでボトムを攻める際のフッキング性能が向上します。

 

反対に表層を引くほど高速巻きする際にはリア側のフックが水面近くに位置してしまうので、下から食って来ようとするシーバスに対してはフックが一本掛りになりやすいと思われます。

 

アイが頭部に近づくほど、逆の特性が強くなります。

 

ルアーアクション時の姿勢が水平に近づく為、シーバスの口に入りやすくなりますが、ボトムを引く場合は根掛かりしやすく、度重なる地面との接触により針先が鈍りやすくなりますのでフックの掛かりには注意しておかなければなりません。

 

 

フックサイズ

バイブレーションに搭載されているフックはボディの大きさに似合わず大抵小さいものが取り付けられています。

 

フックをからわないようにボディを厚くすると、巻き抵抗が大きくなりすぎて誰も使わなくなるので、メーカーも使いやすさを考慮してボディを薄くするのでフックを小さくせざるを得なくなり、ウェイトの割にフックが脆いという弱点があります。

 

 

フォール

フォールはまっすぐにストンと落ちるもの、メタルジグの様にフラフラっと不規則なフォールをするものがあります。

 

まっすぐ落ちるタイプはシーバスが予測しやすいので喰いやすく、フォール時に糸絡みが少ないですが、アピール力に掛けます。

 

不規則なフォールのタイプは糸が絡む可能性が高くなる為、糸を張り気味にしてアピールを抑えたフォールを心掛けた方が糸絡みの可能性が減ります。

 

アピール力が犠牲になってしまいますが、キャスト後、直ぐの糸絡みはせっかくの遠投を台無しにはしたく無い所です。

 

 

使い方

基本的なルアーの使い方はただ巻きになります。

 

ただ巻きのスピードに関しては1秒1~4回転ぐらいまで使用していますが、流れによってバイブレーションが泳ぐギリギリまでスピードを落としても良いです。

 

ただし、スローリトリーブの際はボトムを引くとチヌの方がバイトが頻発する可能性がありますので、表層~中層を先に攻める方が良いでしょう。

 

しかし、足元は深い水深を容易に攻められる性能を活かしてしっかり巻いた方が良いです。

 

だだっ広い川などでは流れのヨレが足元に寄っている事がありますので大きいシーバスも足元に居ることが結構あります。

 

使う水深に関してはリーリングスピードやバイブレーション自体の浮き上がり性能、流れの速さを考慮しながら使用しているバイブレーションがどこを泳いでいるのかを把握しつつ使用しましょう。

 

一匹釣れた際は、どのくらいの水深で釣れたのかその他の状況もセットで記憶しておく事が非常に大事です。

 

大抵の場合、一匹で居ることは少ないですし、再現性があるケースが多いのでその日はそれで終わったとしても、次に来た時に同じ状況で魚を手にしやすくなります。

 

 

ヒットしなくても魚が居るか判断出来る

バイブレーションの良い所は遠投出来るという点もありますが、他のルアーよりも深いレンジを泳ぐ事を得意とする為、糸に魚が触れる確率が非常に高く、魚が居るかどうかを魚を釣らなくても判断することが出来るのも良い点だと思っています。

 

初めて行く場所では魚が釣れるまで疑心暗鬼になりがちですが、魚が居ることだけでも分かれば後はどの様に攻めるか次第で考え方をシンプルに出来ます。

 

ただしデメリットとしてはスレがかりも多くなりますので、魚が居ることを取り敢えず判断出来ただけでも良しとするか、ちゃんと食わせられない事をデメリットとするかは難しい所かと思いますが、次の1匹へのヒント、モチベーションになる事は間違い無いです。

 

スレ掛かりが多い場合というのはシーバスが産卵から体力を完全に回復出来ていない時やその日の活性が低い時に起きます。

 

そういう時はリトリーブスピードを遅くして、魚の状態に合わせる必要があります。

 

遅くしたことでレンジがまったく違ってしまうのであれば浅い所をゆっくり引けるルアーに変えた方が良い結果が得られます。

 

おすすめのバイブレーション

中空タイプ

ジャッカル TNトリゴン 

ジャッカルの出しているバス用のバイブレーションだがTN70トリゴンの場合、70mmのサイズで30gのウェイトがあるのでシーバスにも使っています。

 

飛距離はフルキャストすれば80m位飛ばす事が可能でシーバス用バイブレーションと同等のキャスト性能を持っています。

 

硬質金属のタングステンが口から突き出しているため、着底を感知する能力が素晴らしく、独特の形状によってボトムで止めるとバイブレーションがボトムで安定して立つ様に作られているのでフックが底から離れるのでボトムを攻める際のフッキング率が良いです。

 

ボーン素材のボディと内蔵されているウェイトがヒットする事によって低めの音が鳴る様に設定されています。

 

アクションは激しめのウォブリングタイプでアピール力が高いです。

 

モデル名 サイズ 重量 フックサイズ
TN50 TRIGON 52mm 11.2g フロント#8/リア#10
TN60 TRIGON 60mm 18.5g フロント#6/リア#8
TN70 TRIGON 70mm 31.5g フロント#4/リア#6

 

ソリッドタイプ

シマノ エクスセンス サルベージソリッド

値段が安いので他のバイブレーションよりも躊躇なく複雑な場所を攻めやすいです。

 

巻き抵抗が軽く、ブルブルというよりヌルヌルとしたナチュラルな感触で手元に振動が伝わり、事実アクションも控えな印象。

 

背中のフィンが障害物に当たると意外とすんなり折れてしまうのでキャスト時には注意が必要です。 

 

こちらもかなりの飛距離を出す事が出来るので最初のバイブレーションルアーとしてとてもおすすめ。

 

モデル名 サイズ 重量 フックサイズ
60ES 60mm 12g #10
70ES 70mm 20g #6
85ES 85mm 26g #5

 

バスデイ レンジバイブ

バイブレーションと言えばこれと言えるほど誰もが知っているバイブレーション。

 

累計販売数は200万個を超えており一度は手にしたことがあるかもしれません。

 

頭部から後部にかけて徐々にボディが薄くなっていくナイフエッジ構造を採用しているので尻上がりで泳ぎ、水噛みが非常に良いが、それに反してアクションは割とおとなしいです。

 

水を激しくかき混ぜてシーバスに気づかせ、アクションのナチュラルさで食わせるという相反するような性能を持っています。

 

柔らかいロッドや高速リトリーブではかなり使いづらくなるので注意しましょう。

 

モデル名 サイズ 重量 フックサイズ
45ES 45mm 6.3g #10
55ES 55mm 10.0g #8
70ES 70mm 15.0g #8
80ES 80mm 23.0g #6
90ES 90mm 28.0g #5
100ES 100mm 33.0g #3

 

 

金属タイプ

コアマン アイアンプレート

メタルバイブレーションの人気の火付け役となったルアーで、バイブレーションといえばこれしか使わないというアングラーも居るほど。

 

飛距離はラインナップ中最大の26gを使用した場合、上記2つのルアーと比較すると少し劣ります。

 

他のメタルバイブレーションの様にアクションを変える穴が無い為、使いにくく感じる時も有るかもしれないが、逆に指定されたレンジに特化しているとも考えられるため、あれこれ迷う事が多い人にとってはこちらの方が良いでしょう。

 

フックが小さめなので、折られないようにファイト中は慎重に。

 

最初に買うならフックのサイズも一番大きいIP-26が汎用性も高くおすすめです。

 

モデル名 サイズ 重量 フックサイズ
IP-13 60mm 13g CTRM-MH #12
IP-18 75mm 18g CTRM-M #7
IP-26 75mm 26g CTRM-M #7
 

その他

ローリングベイト

バイブレーションと表現して良いのか分からないですが、非常に良く釣れるのでここで紹介します。

 

他のバイブレーションと違って、ローリング主体のアクションをします。

 

手元に伝わるアクションが他のバイブレーションよりも小さく、速めに巻かないと手元に伝わりづらいのでどうしても速めに巻く人が多いですが、このルアーは超スローから超ファーストまで色々なスピードで使えます。

 

スローでは手元に振動が伝わらないから不安という場合は、グリップエンドを脇に挟むとロッドがブレずに安定して手元にアクションが伝わりやすいですし、体に振動が伝わるのでよりスローでも振動を感じ取りながら巻ける様になります。

 

ローリングベイト88位のサイズが最初は使いやすいと思います。

 

モデル名 サイズ 重量 フックサイズ
RB66 66mm 12g ST46#10
RB77 77mm 15g ST46#10
RB88 88mm 24g ST46#6
RB99 99mm 30g ST46#4

※ライトウェイトモデル(LW)は省略