釣りダネ

釣りの特ダネ「釣りダネ」を紹介します。

サゴシ、サワラの釣り方を解説

サゴシ、サワラってどんな魚?

9月頃になるといよいよ本格的なショアジギングのシーズンが始まります。
その中でも最もポピュラーなショアジギングのターゲットがサゴシ、サワラです。
 
60cm位を超えるとサワラと呼ばれ西京焼きなどで食される人気のターゲットで、最大で1mを超えるような大型魚に成長します。
 
サワラは成長が速く、満1歳で約50cm(約1kg)、満2歳で約70cm(約2~3kg)、満3歳で約80cm(約3~4kg)になり、大きなサワラが釣れるのは主に1、4、9月です。
 
脂が乗り始めるのは1歳を超えたもの、大体60cm位からでサゴシの数釣りで偶にサワラサイズが混じります。
 
身はコリコリとした歯応えというよりもしっとりとした感触が好きでシーズンになるとサワラを専門に狙う方もいらっしゃいます。
 
元々は南洋に生息する魚でしたが、近年は温暖化による海水温の上昇により日本海側でも身近なターゲットとして認知されるようになってきました。
 
 

サゴシはなぜ人気なのか?

なぜサゴシがショアジギングでポピュラーなのか?
その理由は単純でショアジギングで簡単に釣れるターゲットだからです。
 
特に日本海のサゴシは簡単にしかも沢山釣れるイメージがあり、日本海側に住んでる方は是非ショアジギングを初めて狙ってみてください。
 
経験的にサゴシが沖でボイルをしている場合はかなりの高活性状態で長い時は数時間ボイルしているのを見たことがありますが、その間はずっと釣れ続けることもあります。
 
60cm位までだと引きはそんなに強くありませんが魚とのやり取りを学びたいというショアジギング初心者の方や周りに釣りをしてる人が居ないけどショアジギング初めてみたいという人にもそんなに焦らず釣ることが出来ますので良いターゲットだと思います。
 
引きの特徴は体型が細長い為真っ直ぐになると比較的すいすい上がってきますが逃げようと体を横にすると急に水の抵抗が掛かってギュッギュッと竿を絞り込みます。
この急激な感触のギャップがとても気持ちの良い魚です。
 

どんなタックルがオススメ?

タックルはサワラも狙うならショアジギングのMH以上がおすすめ

はっきり言ってサゴシだけならシーバスタックルの流用でも十分だと思います。
シーバスタックルのミディアム以上があれば50cm、1kgくらいまでなら抜き上げられます。(推奨はされないので自己の判断のもと行ってください。)
 
50cm以上を対象にするのならショアジギングロッドを検討しても良いと思います。
 
またシーバスタックルだと飛距離が10~20m位劣るので、ボイルに届かないなんて方も購入を検討しても良いでしょう。
 
バイトはかなり激しく食ってくるので他の繊細な釣りと比べて食い込み性能とかそういう事は気にしないで良いと思います。
 
ブリなども視野に入れるのならば私はHをおすすめしますが、体力が不安な方はMH位から初めると良いでしょう。
 
シーバスロッドのM~MHを持っている人だとショアジギングロッドのMと用途が被るのでMH以上をおすすめします。
 
初心者の方であればジグキャスター97MHを持っておけばこの長さにしては軽くて使いやすいしパワーも結構あるので堤防から狙える魚のほとんどに対応できると思います。
 
 

 

 

人が多い場所や根のある様な磯で、ある程度大きな魚も掛かる可能性があって強引なやり取りをしないといけない場所などではコルトスナイパー S1000Hなども良いと思います。

ただしパワーがある分、ロッド重量が結構重くなりますので初心者の人などは気を付けてください。

 

 

 

どんなルアーが良いのか?

使うルアーサイズもシーバスの物と変わらないのでほとんどはそのまま流用することができるものの、自重が軽いものが多いので風が無い時は飛びますが、風があるとルアーが煽られ極端に飛ばなくなったりしますので密度の高いヘビーシンキングなどのルアーを持っておくと良いでしょう。
 
また、サゴシ、サワラは歯がとても鋭くラインを簡単に噛みきるので左右に激しく動く様なミノー、不規則なフォールをするメタルジグは魚の口が糸に当たってルアーをロストする確率が高くなりますので、動きの控え目なルアーを最初に使用して、それで当たりが無い時にワイドな動きのルアーで誘うほうがルアーを無くす事も無いでしょう。
 
 

ラインの太さは? 

ラインは1号以上有れば大丈夫です。サワラを狙う場合は1.5号くらい有ると無理が効きますのでおすすめです。それ以上の太さでも操作性は悪くなりますが、食いにはさほど影響は感じません。
 
ただし、日本海側ではどうしても向かい風での釣りが多くなってくるでしょうし、サイズも50cm未満がアベレージの場所が多いので風の影響を最優先に細めのラインを選択しておくと良いでしょう。
 
リーダーは16lb(4号)程度有れば十分ですが、40lb(10号)でも全然問題ないです。
ラインブレイクが心配な方は太くしておきましょう。
 

釣り方は?

他の青物と比べるとジグでもハードルアーでも釣りやすい魚のように思えますので手持ちのルアーでまずは釣りしてみると良いでしょう。
 
ただし岸近くでボイルはあまりしないので遠投出来るメタルジグは持っておきたい所です。
 
サゴシなどの歯の鋭い魚は丸呑みする事はほとんど無く口の外側や顔の周りに針が掛かる事がほとんどです。
 
彼らはまずその歯で魚をひとまず捕まえようとしますので、口の中には入りにくいのだと思います。
 
ですので丸呑みさせる為にアシストフックを使用することはあまり意味をなさないと思っています。
 
底に根がない場合はとにかく掛かり重視でフロント、リア共にトリプルフックも良いです。その代わりシングルフック使用時よりも更に口の外に掛かります。
 
先ほども言った通り不規則なアクションはルアーロストの可能性を高めますので、これを出来るだけ回避する為、ロッドアクションはカーブフォールや、テンションフォール、リーリングスピードの強弱でメリハリをつけたり、リア~センターバランスのジグを使って左右にスライドし過ぎないようにするなど出来るだけサゴシが食べやすいアクションを心掛けましょう。
 
フリーフォールをさせるとPEラインの場合は他のラインに比べて浮力が高いので糸がルアーの真上の水面に向かって伸びていきます。サゴシが後ろから付いてきた場合にフリーフォールをすると追っかけようとする場合にサゴシの顔の真上から真下に向かってラインが現れることになりますので、ルアーを追いかけようとすると自然とサゴシの歯に当たりやすくなります。
 
自分の足元に寄ってくれば寄ってくるほどルアーが上から引っ張られて上記の現象が起きますので、手前で食わせる場合は注意です。
 
 
 

釣れる時間帯は?

サゴシは日の出の30~10分前がよく釣れます。その後はボイルでもない限りはパタッとアタリが止まる事がほとんどです。
 
沖に離れてしまう場合はどうしようもありませんが深場に落ちた場合はまだチャンスがありますのでボトムまで沈めて丁寧に釣ることが大切です。
 
サゴシの時合が終わるとハマチやブリが釣れ始めますので、釣れない場合は他の青物に切り替えるのも良いでしょう。
 
理由は良く分かりませんが食物連鎖の下位に位置する魚から時合が始まると覚えておけばよいです。
 
 

大爆釣するのはこんな時、こんな場所

ベイトが大量に接岸したとき

サゴシが大量にボイルするのは殆どの場合イワシ等のベイトが回遊している時です
大量に回遊しているほどサゴシの群れ、ボイルの範囲も大きくなり、それに混じってサワラも釣れます。
 
ですので、ベイトの回遊情報を事前に仕入れておくか少し早めの時間に行って暗い間にベイトが居るかどうかを確認しておくと良いでしょう。
 
特にイワシなどは大規模な群れを形成し、1ヶ月などの長期間に渡って接岸する事もありますのでその間はずっと良い思いが出来ます。
 
自分の経験ではカタクチイワシを好み、カタクチの接岸に合わせてサゴシが爆釣する事が多いように感じます。
 
イワシが追われているときは大抵の場合、水面がざわつきますので判断するのは簡単だと思います。
 
イワシは表層から中層に居ることが多いので、イワシのレンジに合わせてルアーも使用してください。
 

出入口が狭い湾

サゴシやサワラは他の青物よりも湾内に入ってきやすい様に思います。

 

一度大量のサゴシ、サワラが湾内に入り込むと出口が分からなくなるのか長い間釣れ続ける事があります。

 

ただし、いくら釣れやすいサゴシといっても長い間、湾内でルアーを見続けていると警戒心が高くなり釣れづらくなりますのでよりタイトなアクションを心掛けたほうが釣れ続ける確率が高いです。

 

ジャクソン ピンテール サゴシチューン

 もともとサゴシやサワラをショアジギングで狙うために多くの人が使用していたピンテールをジャクソンがサゴシ用にチューニングしたモデル。

 

サゴシのメインベイトであるカタクチイワシは主に7~10cm位をよく見かけるし、サゴシのお腹にたまっているベイトもそのぐらいのサイズのものが多いのでマッチザベイトを意識して一つ持って置くと良いだろう。

 

ピンテール全体の特徴として小粒で非常に重い為、ミノータイプのルアーなのにも関わらず非常に飛距離が出せるのが特徴である。

 

ある程度、高速巻きで使うように設計されているので一度どのくらいのスピードで泳ぐのかチェックしてから使うと良い。

 

トゥイッチしても左右にはダートしないので巻きスピードで変化をつけて誘うと良い。

 

 

 

ヤマリア ムーチョルチア

ただ巻き用として非常に使いやすいメタルジグ。

サイズが豊富にラインナップされているので自分のロッドに合わせてウェイトを選びやすい。

さらに安いのでサゴシに糸を切られてもそこまでお財布にダメージが無い。

シャクっても激しく左右にダートしないのでサゴシの歯に当たりにくい。

サイズ 重量 フロントフック リアフック
51mm 18g シングル 11号 トリプル #6
55mm 25g シングル 11号 トリプル #6
62mm 35g シングル 13号 トリプル #4
68mm 45g シングル 13号 トリプル #4
80mm 60g シングル 15号 トリプル #2

 

 

ジャクソン ギャロップアシスト

ギャロップアシストシリーズのベーシックモデル。

こちらのルアーは横からみると一見フロントバランスに見えるが上から見るとリアバランスに設計されている。

おかげで飛距離がとても良くこちらもただ巻きで使えるのでおすすめのメタルジグである。

ギャロップアシストロングキャストエディションはウォブリングがより小さくなるのでアピールは小さくなるものの、その分サゴシが狙いを定めやすく食いやすい。

ギャロップアシストと使い分けると良い。