釣りダネ

釣りの特ダネ「釣りダネ」を紹介します。

ネリゴ(シオ、ショゴ)の釣り方で覚えておきたい事

 

ネリゴってどんな魚?

ネリゴとはカンパチの幼魚でシオ、ショゴ、ネイゴなどと呼ばれます。
基本的にカンパチは大型化すると100m以上の深場にある根で生息しますのでショアから釣れるのは大体60cm、3kg位です。
 
それ以上のカンパチが岸から釣れる人はかなり恵まれた場所に住んでらっしゃる方だと思います。
日本だと鹿児島、長崎、高知、和歌山、離島ぐらいのイメージですね。
 
一番釣れるのは晩夏から初秋で月で表すと7月~11月位です。
青物御三家の中でも適水温が25度前後とかなりの高水温を好む為、釣れる時期が短いのが釣り人としては残念なところです。
終盤になるとカンパチが温暖な水温を求めて南下しなかなか釣れなくなります。
しかし、当然7月よりも11月の方が短い期間ではありますが成長しますので良いサイズのみがヒットしてくるようになります。
 

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この位のサイズでもかなり引きます。
 
引きは成魚までとはいきませんが、とてつもなく強烈で個人的に青物御三家の中では最強の引きです。
初めて釣ったのは30cm位でしたが、引きの強さと釣れ上がった魚の大きさのギャップに驚きました。
 
ファイトの特徴としてはヒットした直後から根がある所に目掛けて常に走り続け、どれだけ浮かせようとポンピングしてもそれに合わせて自分から手前に走って深さを維持し続ける頭の良い魚です。
イメージとしては泳速が尋常ではない根魚と思えば良いでしょう。
 
手前に寄せると必ず岸際で体を根に擦り付けて体にまとわりついた邪魔なものを払いのけようとする(ラインを切ろうとする)のでここを乗り越えるのがネリゴ狙いの一番の難所でもあり楽しい所です。
しかしそれでもラインブレイクが避けられないことも多々あり、運も多分に必要とします。
 
基本的に60cm以上のネリゴをブレイク付近のボトムで掛けてもかなりの確率でラインブレイクしますので、表層、もしくは表層付近まで誘い出して根に潜られる前に勝負をつけないと岸からは難しいでしょう。
 
ヒット後は基本的にゴリ巻きです。ただし、ゴリ巻きでアングラー側の体力が無くなった時に根に走られるといけないので余力の配分には気を付けてください。
 
 

釣り方

大型のカンパチは深場の根周りに生息すると書きました。
ネリゴは浅場には居るもののやはり磯の根の周辺や、堤防で有れば水中テトラの際や敷石の際を回遊ルートとしており、ブリと比べて地形の複雑な場所の近くをルアーが通過した時にヒットすることが多くなります。
 
捕食するベイトはイワシやアジなどの小魚やイカなどを捕食します
特に秋になると遊泳力の無い小型のイカを好んで捕食する傾向が強く、イカを餌にしたウキ釣りが圧倒的に釣れるイメージがあります。
イカが釣れる地域では必ず意識して釣りをしましょう。
 
イカは夜に接岸し、明るくなるにつれて沖に離れていきます。
ネリゴも当然このタイミングで捕食のスイッチが入ることが多いのでこの時間が1番釣れます。
時間としては日の出ちょうど位から2時間後くらいまでが一番活性が高いです。
 
 

オススメするルアー

パンプキン

水面にネリゴを誘い出す上でトップウォータールアーは無くてはならない存在です。

パンプキンは非常に大きなポップ音から小さなポップ音、ダイビングまで簡単に出来、なおかつ岸際までしっかり引くことが出来る優秀なポッパーです。

最近は青物用トップウォーターといえばダイビングペンシルのイメージですが、絶対カンパチにはポッパーが効きます。

 

 

オシアペンシル

イカが表層付近で外敵に襲われる時水面に向かって墨を吐き出す事があるのですがその時の音とスキッピングの音が似ているのでよく使っています。
 
このルアー非常に良く飛ぶので気持ちよく遠投しがちですが、上の方で説明したようにネリゴは根周りや堤防の際を回遊ルートにしていますのでその上を通さないとほとんど釣れません。
 
堤防の沖が砂地で手前のみ敷石が入っているのなら敷石と砂地の境界周辺を必ず通してください。
 
たとえその境界が足元から1~数mで絶対にこんな手前なんて釣れないだろうと思ってしまうところだとしてもです。
 
真下の見えない所からネリゴがアタックしてきます。
 
アクションは5回くらいリトリーブしてスキッピングしたら0.5秒ほどポーズです。
 
ネリゴの場合は、逆に普通のただ巻きの方が釣れないイメージがあります。
近くまで巻いたら2-3回リトリーブしてスキッピング後ポーズさせ、岸周辺にいるネリゴにバイトチャンスを与えましょう。
 
そんなに手前だとルアーがスキッピングどころか50cm位ジャンプしてまったく釣れそうに見えないですが、それでも釣れます。
 
大抵のバイトはルアーがジャンプして着水後に食ってきますので気を抜かないでください。
 
この釣り方で自分だけにバイトが頻発した経験が何回もあります。
 
 

 

 

オンスタックルデザイン マナティー

シーバスや太刀魚でよくワインド釣法で使われるマナティーですがネイゴにも利きます。

青物用ルアーを使っている人からすると飛距離が出ないのであまり使うイメージが湧かないかもしれないですがワームで狙うのは手前の根回りです。

ワインド釣法で魚にルアーをアピールしながら根周辺、堤防の直下に沈んでいる敷石やテトラ周辺を狙ってみると良いでしょう。

どちらかというとワームをネリゴの回遊ルートに先に置いておく様なイメージが正しいかもしれません。

ボトム付近でヒットした場合は水面でヒットするよりもさらに強引に寄せる必要がありますので、ジグヘッドも太軸の針を搭載したものを使用しましょう。

自分はオンスタックルデザインZZヘッドの10~30g位を使用しています。

このジグヘッドの場合は自分で針を選択出来るのでST-56のトレブルやアシストフックなどを装着しています。

アシストフックの場合は口の中に吸い込ませるのが目的なのでワームに針を刺したりしないほうが吸い込みやすくなります。

 

 

 

 

ネリゴは食べても美味しい

ここまで釣り方や魚自体の特徴を書いてきましたがネリゴはサイズが小さくても身がしっかりしていて味のしっかりした魚です。
またブリ、ヒラマサと比べて血合いが少なく保存しても味が落ちないのでしっかり血抜きして寝かせて食べるのもおすすめです。
みなさんの近くの近くの釣り場でネリゴが回遊している場所がある場合はぜひ狙ってみてください。