釣りダネ

釣りの特ダネ「釣りダネ」を紹介します。

ウェイトチューン ミノー編

 

こんな時にはウェイトチューンがおすすめ

ルアーが飛ばない。

ルアー自体が軽い場合であったり、風の影響を受けて飛行姿勢が乱れる場合であったりとルアーが飛ばない場合、様々な理由がありますが、単純にルアーを重くしたり飛行姿勢の乱れにくい重量バランスにすることで解決することが出来ます。

防波堤など海面から高低差があり、ルアーがアクションしない。

海面から高さのある場所から釣りをする場合ルアーが手前に寄るとどうしても上方向に糸によって上方向にルアーが引っ張られるので水面を滑ったりとルアーがアクションしなくなりますがウェイトチューンでいくらか解決することができます。

アクションを大きく、または小さくしたい。

濁りによってアピール力が足りないと感じた時や、活性が低いのでアクションをタイトにしたいなどのシチュエーションでウェイトチューンを行います。

速く巻くと真っ直ぐ泳がない。

ミノーのような細いボディのプラグは重心を低くすることが難しいので高速巻きすると斜めに泳ぐものが少なくありません。腹部にウェイトを付けることで重心が低くなり高速巻きでもまっすぐ泳ぐようになります。

 

実際のウェイトチューンの方法

鉛シールでチューンする場合

1.重心を調べる

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鉛シールでチューニングする場合、まずはミノーの重心がどこにあるのか調べます。

重心とは指の上にルアーを乗せた時に指から落ちたりせずにバランスよく静止する位置です。

この写真ではタックルハウスのBKF175で重心の位置を調べているときのものでこの人差し指の所に重心がありました。基本的にミノーはフロントフックの周辺に重心があります。

次は鉛シールをお腹側に貼っていきます。どの位置に貼るかで特性が変わります。

 

2.1鉛シールを重心より前に貼る

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重心位置よりも前に鉛シールをつけると飛距離が少し落ちますがアクションが大きくなります。濁りが入っているときにミノーのアピール力を上げたい時におすすめです。

また、ヘッドが重くなる事でリップが水を噛み易くなるので足場の高い所など手前までしっかりルアーを泳がせたい場合にも有効です。

 

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こんな風に極端に前にシールを貼るのもOKです

 

2.2鉛シールを重心に貼る

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アクションに出来るだけ影響を与えずにルアーのウェイトを重くしたい場合は重心に貼りましょう。トゥルーチューンをしても高速巻きすると斜めに泳いだりする場合に有効です。

 

2.3鉛シールを重心より後部に貼る

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 後部におもりを貼ると飛行姿勢が安定します。また、アクションが小さくなりますので出来るだけ警戒心を与えずに魚を誘いたい場合にも有効です。

ただし、足場の高い所などでは手前まで泳がなくなることがありますので注意しましょう。

 

フックでチューンする場合

ルアーにおいてのフックの役割は魚を掛けるだけではなく、ルアーのバランスを決めるおもりの役割も果たしています。

下の図はオーナーばりのトリプルフックの重量表です。

カルティバフック ウェイト表

”オーナーばりから引用”

※フックの重量表の記事を作成しました。

tsuridane.hatenablog.com

 

ST-56やST-66などの太軸のフックは~#1まではフック重量は2g程度ですが#1/0~になると急に重さが増し、ルアーのアクションにも影響を与えます。

たったの数グラムの差と思われがちですが、ボディに貼りつける鉛シールと違ってボディからぶら下がった状態で取り付けられるので重心がかなり変わりアクションも大きく変わります。

リアフックに関しては鉛シールを後部につけた場合と同じなのでここではフロントフックのみ解説します。

 

フロントフックを重くする

一般的なミノーでフロントフックを重くすると若干ウォブリングアクション、ローリングアクションがタイトになります。それでもリアフックを重くするのに比べてアクションへの影響は小さいので細かいアクションの調整や単純に針を大きくしたい場合はリアフックよりフロントフックをまず交換することがおすすめです。

また重心より前にフロントフックが付いている場合は手前まで泳がせやすくなります。

逆に軽くすると重くしたときと反対の効果があります。

 

スイベルでチューンする場合

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スイベルでもチューニングする事が可能です。

シャウトのパワフルBBスイベルのサイズ3の重さは約0.9g、サイズ5の重さは約2.6gです。

これくらいの重さのスイベルですと泳ぎ出しやアクションにも影響してきます。

まずスイベル自体の自重により頭が下を向きやすくなるので泳ぐ水深が深くなりますし、手前まできっちり泳ぐ様になります。

また、スイベルに結ばれたラインがスイベルの重さによって水中に引き込まれるので風がある日などでも巻き始めのアクションが安定しやすくなります。

アクションは重くするほどタイトなアクションになっていきます。

 

まとめ

以上ウェイトチューンの方法を紹介させていただきました。

今回は重さを増すというチューニング方法をメインに解説してみましたが、スプリットリングを小さくしたりフックを小さくしたりすることでアクションをワイドにすることも出来ますし、ボディをヤスリで削って全体のアクションにキレを出したりなど発想によっていろいろなウェイトチューニングがまだまだ可能ですのでいろいろなチューニングをして自分なりのお気に入りのアクションを見つけてみてください。