釣りダネ

釣りの特ダネ「釣りダネ」を紹介します。

【研究紹介】シーバスのベイト(エサ)は何なのか!?

こんにちは釣りダネです。

 

今回はシーバスの生態、特に食性(エサ)に関する研究報告に関する論文をご紹介します。

 

播磨灘におけるスズキ Lateolabrax japonicus の食性」

http://www.hyogo-suigi.jp/suisan/seika/kenpo/pdf/kenpo32-1.pdf

 

この論文にはシーバスにおけるとても重要な事が書かれているのでシーバスを狙っている方にはとても参考になるのではと思います。(後ほど追記予定)

 

 

 

カタクチイワシ、コノシロ、マイワシイカナゴはシーバスの大好物

この論文では胃の中に入っていたエサでどれがどの位の割合で入っていたかを明らかにしてくれています。

 

1位コノシロ(24.9%)、2位カタクチイワシ(24.2%)、

3位マイワシ(10.2%)、4位イカナゴ(10.1%)

 

の様で、その全てが魚類です。

 

しかし、魚類であればなんでも良いというわけでは無いようです。私たち釣り人にとって最も身近な魚と言えばボラ(特にイナッコなどの幼魚)が居ます。

ボラは川、海など場所を問わずにどこでもいますがこのランキングにはいないどころか確認すらされていない様です。

 

この事からシーバスには魚類の中でも特に上記のコノシロ、カタクチイワシ、マイワシイカナゴは特別重要なエサになっている可能性が高いと思われます。

 

確かに自分の経験からもコノシロを頻繁に食う時期のシーバスはとにかくサイズがデカいし、カタクチイワシを食うシーバスはルアーのサイズなどあまり気にしなくても簡単に釣れるなど良い釣果とリンクしている様に思えます。

 

もしシーバスを狙う場合は特に上の4つの魚の存在に気を付けてポイント選択をしてみると良いかもしれません。

 

ちなみにこの研究で確認された魚は他にマアジ、マルアジ、スジハゼ、アカオビシマハゼ、ヒメハゼ、マハゼ、コモチジャコ、マトウトラギス、ギンポ、イシガレイだそうです。

 

 

サイズが大きいシーバス(40cm~)はバチを徐々に食べなくなる 

 

f:id:tsuridane:20190918235013p:plain

シーバスが大きくなるにつれてエサが変化していく。(ここでARTHROPODAは甲殻類、PISCESは魚類、POLYCHETAは多毛類(バチ)だと思われます。)

 

播磨灘におけるスズキ Lateolabrax japonicus の食性」から引用

 

上の図ではシーバスの長さとそのエサの関係性が示されています。

 

20cm~40cmまでのシーバスでは多毛類(バチ)が約30~40%程を占めていますが、40cm~では急激にその割合が急激に減っていき、50cm~ではほぼ 食べなくなっています。

 

その代わりに魚類がほぼすべてを占め、少しだけ甲殻類が居る程度です。

 

さらにこのグラフからは少し分かりにくいですが、サイズが大きくなるごとに食べる魚の大きさも増しています。

 

以上の事から

 

・小さいシーバスは数が多いので数釣りや、とりあえず一匹釣りたい場合はバチを意識したルアーを使うと良い

 

・大きいシーバスを釣りたい場合は魚を意識したルアーが良い

 

・さらに大きいシーバスは大きい魚をエサとする為、大きいルアーが良い

 

可能性があります。

 

上の3つの事について補足すると、魚食性に転換が始まるのは18cm前後からと書かれています。

 

さらにこの傾向は複数の場所で確認されているため、みなさんが釣りをされている場所でも通用する一般的な法則である可能性が高いです。

 

 

年間で安定して食べられているのは魚類

次にシーバスの胃の内容物の内訳を表にしてみました。

 

1つ目の表はエサ毎の個体数、2つめの表はエサ毎の重量を表しています。

 

5月、9月は採集されたシーバスの胃の内容物が、数、重量ともに少なすぎるので参考にならない為、表にはしていません。

 

1993年7月~1994年6月まで採集が行われたようですが、分かりやすい様に1月が表の一番上、12月が表の下に来るようにしています。

 

項目が多すぎて分かりづらいかもしれませんので要約すると、

 

・年間で数、重量ともに安定して食されているのは魚類

 

・次に安定しているのは小エビで数としては多いが、重量はほとんど無い

 

・多毛類(バチ)は釣り人が想像するより食べられていない

 

・シーバスが食べる魚類の大きさが10~1月の間は大きくなる(重量/個体数から計算、コノシロパターンの影響?)

 

などが挙げられます。

 

 

シーバスの胃の内容物の内訳(個体数)

  線形動物 多毛類 端脚類 小エビ

ヤドカリ、

アナジャコ

カニ 魚類 不明 総数

1994年

1月

141 19 909 31 4 3 11 3 980

1994年

2月

40   42 11 4   20 12 230

1994年

3月

3 23 9 19 255 303 145 5 890

1994年

4月

  1 13 42 7 6 28 10 121

1994年

6月

      192     23 2 218

1993年

7月

  37 6 26 5 1360 77 25 1550

1993年

8月

  31   23   12 352 6 425

1993年

10月

      22     82 12 117

1993年

11月

  204   61 15 2 134 7 423

1993年

12月

  1   447 1 18 93 6 566

 

シーバスの胃の内容物の内訳(それぞれエサの重量の割合(%)と総重量(g))

  線形動物 多毛類 端脚類 小エビ ヤドカリ、アナジャコ カニ 魚類 不明 総重量(g)

1994年

1月

  6.3 3.3 3.7 0.9 1.5 83.8 0.5 148.0

1994年

2月

0.2   0.3 2.2 0.4   38.3 58.5 87.6

1994年

3月

0.0 11.2   4.0 67.5 1.0 11.9 3.8 181.5

1994年

4月

0.3     16.6 6.3 1.0 53.1 11.0 26.6

1994年

6月

  52.2   13.0     83.8 1.0 79.8

1993年

7月

  1.0   3.9 5.1 6.0 24.2 8.4 77.6

1993年

8月

      3.1   0.8 95.0 0.2 380.1

1993年

10月

      1.5     96.8 1.7 412.7

1993年

11月

  54.0   0.3 1.1   44.5 0.1 1536.2

1993年

12月

  0.1   4.2 0.5 2.5 92.6 0.1 1073.5

 

その他

おもな研究紹介は以上ですがその他にも

 

・一種類のエサを集中的に捕食する傾向がある

 

と記されていますので、マッチザベイトという考えがシーバスに対しては有効であると言えるようです。

 

みなさんもじっくり読んでみるとだれも気付いていない釣りの法則を見つける事が出来るかもしれないので、お暇なときは読んでみてはいかがでしょうか?

 

それでは!!

 

シーバスの釣り方(基本編)Vol.2

こんにちは釣りダネです。

 

シーバスの釣り方についてかなり前に書きましたが、今回は続編のような形でシーバスの釣り方の基礎編について書いていこうと思います。

 

 

www.tsuridane.com

 

 

 

1.ベイトの種類、存在を意識すべし

シーバスを釣るために一番重要な事を何か一つ挙げよと言われれば、ベイトの存在を意識するべきだと思います。

 

肉食魚全般がそうですが、特にシーバスはベイトに行動が左右されます。

 

ベイトと強くリンクしています。逆にベイトの居場所が分かれば、シーバスを釣るまではあと一歩だと言えます。

 

シーバスがどこどこで釣れているという情報を探すことも非常に大切ですが、それが無くてもシーバスのエサになる魚がどこで釣れているというのが分かれば、そこにシーバスが居るのではという予測が立ちますし、ルアーのサイズ、カラー、アクションはどういったものが良いのかも見通しが立ちやすくなるのではないかと思います。

 

年間通してベイトの存在を意識していると春はこのベイト、秋はあのベイトなど、シーバスとリンクするベイトが季節毎になんなのかはっきりしてくるはずですし、それが毎年あまり変わらない事も分かり始めてきます。

 

そうすれば、年間通して安定した釣果が期待できるようになります。

 

 

2.ロッド選び

ロッド選びは楽しいものですが、悩みどころでもあります。

 

なぜなら世の中にはたくさんのシーバスメーカーがあり、たくさんのシーバスロッドが市場に出回っているからです。 

 

その中から自分にとってベストのシーバスロッドを探すことはとても大変ですし、それが初心者の方であれば何を基準に選択すれば良いのかという事も分からない為、より大変だと思います。

 

まず一番意識しなければならないことは自分の中で一番重視する性能を決める事です。

 

ロッドは場面毎に性能が変化するようなそうな便利機能はありませんので、何かの性能が優れているものは、他の何かの性能を犠牲にしています。

 

一般的にロッドが硬くなっていくと向上するものは

 

・フッキング性能

・飛距離

・感度

・操作性

 

反対に柔らかくなっていくことで向上するものは

 

・食わせ性能

・バラしにくさ

 

です。 

 

今はロッドの硬さを例えにしましたが、他の要素でも同じことが言えます。

 

 

3.ノットを上手くなろう

初心者の人がおろそかにしがちな事としてノット(糸の結び方)があります。

特にリーダーのノットに関しては苦手にしている人が多いのではないのでしょうか?

 

魚を釣る前から魚以外の事に注意しないといけないのは初心者の方にしてみれば面倒くさいことからもしれませんが、どれだけ魚が掛かっても糸が切れてしまえば、一番の目的である魚を釣る事は達成することは出来ません。

 

このノットが上手くなるというのには主に2つの要素があります。

 

1つ目は安定して強度が出る、2つ目は素早くノットを完成させる事が出来るです。

 

1つ目に関しては、シーバスは夜がメインの釣りですので暗い場所でライトを頼りに糸を結ばなければなりませんので、慣れていないと結構大変で、ノット強度が安定しません。さらに風なんか吹いていたら大変です。どんな悪条件でも糸が結べるように自分にとって簡単な結び方が何かを把握しておきましょう。

 

2つ目は、シーバスの時合いはそう長くはありません。せっかくの時合いを逃さない為にできれば1~2分で糸を結べるようになっておきたいですね。

 

おすすめとしてはSCノット、堀田式FGノットです。

どちらも 多少の慣れは必要ですが、慣れれば簡単に強いノットが組めます。

 

自分は堀田式FGノットに慣れていますが、これからシーバスを始めようと思っていらっしゃる方はSCノットの方が良いと思います。

 

おそらく最も簡単で、糸の強度をほぼ100%引き出すことが出来る様です。

 

 

4.ちょっとした事でルアーの動きは変わる

シーバスに使うルアーは数グラム~数十グラムまで、様々なウェイトから様々なアクションをするルアーが存在します。

 

特に軽めのルアーを投げる場合は、糸の太さや硬さ、ルアーにつけるスナップの大きさや、スプリットリングをつけるかどうかでもルアーの動きが変化しますし、最悪動かなくなったりもします。

 

ルアーにとって最適な動きを出すことが出来る設定が何なのかをルアーの動きを確認しながら把握しましょう。

 

5.キャスト精度を磨く

 特に都市型河川を攻める場合は色々な人工型の障害物を攻めることが多くなります。

 

そういった場所でのミスキャストはラインブレイク、ルアー破損の可能性が高まりますし、なにより魚が警戒して食わなくなります。

 

キャストに自信がない人は、一度離れたところにキャストして流れを利用してポイントにアプローチしましょう。

 

離れた所にキャストするとポイントにルアーが到着するのに時間がかかるので一見非効率に思えるかもしれませんが、食い気のあるシーバスが居るときは一発で食ってくるので、ミスキャストでシーバスを警戒させる可能性があるダイレクトなアプローチよりも確実に効率的です。

爆釣仕掛け!ショアタチウオテンヤの釣り方を徹底解説!!

みなさまこんにちは釣りダネです。

 

タチウオテンヤという仕掛けをご存じでしょうか?

 

もともとはオフショアから始まった釣りでイワシなどをジグヘッドに似たテンヤにワイヤーで巻き付けてルアーの様に誘う釣りです。

 

もともとタチウオは数100m位に生息する中深海魚で、それを狙うために数100gのテンヤを使用していましたが、ショアでも使用できないかと数10gのテンヤを転用し始めたのがショアタチウオテンヤの始まりです。

 

オフショアではルアーよりも釣れると人気の釣りでしたが、その実力はショアアングラーにも認知され、今ではタチウオを狙う上でポピュラーな釣り方、仕掛けの一つとなりました。

 

実際私もルアーでタチウオを狙っていた時はテンヤとかエサだから釣れて当たり前じゃねーかと食わず嫌い気味でしたが、実際やってみるとテンヤならではの面白さがありハマってしまいました。

 

釣果は当然のことながらルアーよりも確実性が高く、ルアーの10倍は釣れると言っても全く大げさではありません。

 

 

f:id:tsuridane:20190910221521j:plain

これくらいが短時間で釣れちゃうのがテンヤの魅力の一つです。

 

しかし、テンヤを使ってもやり方を知らないと釣果に大きな差が出てしまいます。

今回はタチウオテンヤを使う上で私が感じた大事なコツを書いていきたいと思います。

 

 

タチウオは主に2種類居る 

日本で釣れるタチウオは主に本タチウオとテンジクタチと言われる2種類です。

見分け方は簡単でテンジクタチはヒレの色が黄色くなっています。

 

テンジクタチは本タチウオよりも南部に生息していますが、温暖化の影響で今後北上することが考えられます。

 

今後、黄色いヒレのタチウオが釣れるなと思うことがあるかもしれませんが、釣り方や特性、味などは違いが無いのかなと思いますので、安心して大丈夫です。

 

 

アクション

基本はスローリトリーブ

タチウオテンヤの基本的な使い方は1秒1回転位のスローリトリーブです。

 

タチウオテンヤ初心者の方は巻いてる感覚も無く、さらにスローリトリーブをしなければならないのでじれったく感じて巻きスピードが速くなることがありますがまず最初はグッと我慢してスローリトリーブを覚えましょう。

 

シーズンであればすぐにアタリが来ますので自信がつくとスローリトリーブも苦にならなくなります。

 

シャクった方が釣れる時がある

スローリトリーブで釣れない時にやってもらいたいのがシャクリ、ジャークです。

テンヤはスローリトリーブだけしていれば釣れると思われがちですが、シャクった方が釣れる場合があります。

 

特に表層付近でタチウオがいるけどスローリトリーブでなかなか釣れないという時はかなり効きます。

 

ただし、ショアジギングの様に激しくシャクるよりちょっと大人しめのシャクりの方が効果が高いように思います。

 

 

テンヤ

テンヤは2~8号位まで満遍なく持って置くと良い

ショアタチウオテンヤは2~8号のウェイトが主に売られていますが、たまに3号からしか売っていないものがあります。

 

ですが、足元を出来るだけゆっくりと引きたいときに重いテンヤをカーブフォールさせたとしても、テンヤが速く岸に寄りすぎてテンヤが止まってしまい、タチウオが食うのをやめる事があります。

 

タチウオは死んだ魚を口にしません。

例えばウキ釣りではなかなかタチウオが釣れず、テンヤだけがよく釣れる事があるのはウキ釣りではエサが動かないからというのが大きな理由だと思います。

ウキ釣りで釣れるのはタチウオが寄っていて、かつ潮流でエサが流されているときです。

 

岸に寄ったタチウオを狙う場合には、出来るだけ軽いテンヤで止まらない様にゆっくり巻き続ける必要がある為、2号くらいの軽いテンヤが大活躍しますので重めのテンヤだけでなく軽めのテンヤも揃えておくと良いです。

 

猛光太刀魚テンヤ波止シングルは2号がラインナップされていますのでこういう場面で役立ちます。

 

 

 

チャターは万能では無いが、初心者にはおすすめ

チャターテンヤというのがありますが、普通のテンヤは何してるか分からないので面白くないと思っているテンヤ初心者にはおすすめです。

 

チャターブレードがついているおかげで重いウェイトを使っても浮き上がりが速く、飛距離を稼ぎつつ、ゆっくり巻くことが出来ます。

 

それと激しく動く為、タチウオが暴れるテンヤを抑え込もうとするのでただでさえ激しいタチウオのアタリがさらに激しくなります。

 

ただし、シャクってもダートしなくなるためアクションが単調になります。

 

 

 

 

バス釣り用のトレーラーフックは非常におススメ

タチウオテンヤにはバス釣り用のトレーラーフックを付けることを強くお勧めします。

 

何故バス釣り用かというとあまりトレーラーフックが大きすぎるとバイトが乗らない傾向があり、バス釣り用のトレーラーフックがちょうど良い大きさなのです。

 

トレーラーフックの大きさは#2~2/0くらいまでを2号~8号位のテンヤで使い分けましょう。ただし、テンヤの針の返しが大きすぎてフックの管を通らない事がありますので注意してください。メーカーによっても管の大きさが結構違います。

 

トレーラーフック使ったことないよという人はぜひ試してください。

 

アシストフックのみに針掛かりしていることってかなりありますのでその恩恵を感じる事ができるはずです。

 

ちなみにアシストフックは上向きに取り付けるのでは無く、下から食ってくるタチウオの習性を考慮して下向きに取り付けましょう。

 

 

 

時合いが短い場合は事前にエサを付けたテンヤを用意しておく

タチウオは場合によって時合いが数分~十分程度で終わることがあります。

 

そんな時にテンヤのエサを付けなおしていては時合いがあっという間に終わってしまいますので事前にエサを付けたテンヤを2~3個ほど用意しておいて、エサがボロボロになってしまっていたら素早く交換できるように準備しておくことをおススメします。

 

 

場所

タチウオはボトムから1m以上浮かせた方が効率が良い

みなさんは何故タチウオがタチウオという名前であるかご存じでしょうか?

 

諸説ありますが、太刀の様な見た目からであるからとか水中で立ちながら泳いでいるからなどあります。

 

どれが本当の説なのかは私も分かりませんが、実際に立つかどうかで言えば、水族館でタチウオの展示がしてあれば見てほしいですがタチウオは水中で立ちながら泳ぎます。

 

横になりながら普通の魚の様に泳ぎ回ることもありますが、かなり立ち姿勢で泳ぐ事が多いわけです。

 

この立ったタチウオが仮にボトムで立ち泳ぎをしている場合どうなるでしょうか?

 

タチウオは3本指クラスでもかなりの長さがあるわけで、ボトムを通してもタチウオの口はボトムから少なくとも数10cmは上に有るわけです。

 

つまりボトムを引くと横泳ぎをしているタチウオは狙えるかもしれませんが、その他大勢の立ち泳ぎをしているタチウオを自分の狙いから捨てるのと同じといえます。

 

ちなみにタチウオは下から上にかみつく事が多く、横からかみつく事は活性が高くない限りあまりしません。ましてや、上から下にかみつく事なんて、つまり立ってるタチウオがわざわざ方向転換してボトムにいる魚を狙いに行くなんて全く無いと言って良いほど確率の低い話なわけです。

 

もしタチウオを効率よく狙いたいなら、まずはボトムべったりよりもせめて底からタチウオの長さより上を狙うべきだと思います。

 

 

タチウオは明暗の境で釣れる

タチウオは光に集まる習性があります。

例えば外灯の光が海面に落ちている所では、タチウオが良く釣れます。

 

その中でもよく釣れるのは明暗の境です。

 

自分の感覚ではシーバスの様に明暗の境で捕食するからというよりも外灯の光が一番届くのは岸から出来るだけ近いところなわけで、それが明暗の境というだけではと思います。

 

 

タチウオは足元で釣れる

先ほどから何度も足元で釣れると書いていますが、足元で釣れる場合は沖でも釣れるけど足元でも釣れるというわけではありません。

 

大抵の場合は足元でタチウオが釣れる場合は沖では釣れません。

 

それだけタチウオが一度に一気に足元に寄ります。

 

といってもそんなの何回かの釣行で1回あるか無いかでしょ?と思う方もいるかもしれませんが1回の釣行で必ず2、3回は足元じゃないと釣れない時間帯が訪れますので釣れなくなった時はとにかくゆっくりと足元を引いてください。

 

ちなみに足元で釣れるからと言って足元に投げると釣れません。明暗部などが岸近くにある場合はその境にいるタチウオがテンヤに気づいて足元でやっと食うというケースが多いように思います。

 

ですので少しは遠くに投げてどこまで投げれば釣れるのかを早めに見極めましょう。

 

 

足元で釣れ始めたらエイトトラップを使いこなす

エイトトラップというテクニックをご存知でしょうか?

 

サタン島田というバスアングラーがバラム300というジャイアントスイムベイトを使い足元でロッドティップを水中に沈めて8の字を描き続けるとバスが狂った様にバイトするという動画をご覧になった方はいらっしゃるでしょうか?

 

このテクニックをエイトトラップというのですが、このテクニックはタチウオにもめちゃくちゃ効きます。

 

バス釣りの様にロッドティップを水につけてバシャバシャする必要は全く無いですが、投げて岸に近づいてきたらすぐに水中から上げずに何回かロッドティップで8の字を描いてください。

 

リトリーブで食いつかなかったタチウオが我慢ならずに食いついてきます。

 

このテクニックを使う前提として足元で釣れ始めた時に使ってください。

 

沖で釣れているときにエイトトラップしてもほとんど効果は期待できません。 

 

潮流が速すぎる場所はあまり釣れない

タチウオは泳ぎが得意では無い為、流れが速すぎると釣れない事が多いです。

 

当然釣りをしている場所によって流れの速さは変わりますが、流れの速さと釣果の関係性には注意しながら狙うと良いと思います。

 

 

タチウオは一瞬で居場所が変わる

タチウオは全く釣れないと思ったら急に釣れ始め、良く釣れるなーと思っていたらパッタリと釣れなくなる魚です。 

 

釣れる場合はうれしい限りですが、釣れない場合はどうすれば良いのでしょうか?

 

タチウオが釣れなくなる場合は主に2パターンあり、タチウオの時合いが単純に終わった場合と群れが移動した場合です。

 

時合いが終わった場合は岸から離れていく場合がほとんどですので、岸から対策するのは難しいですが、群れが移動した場合は対策が可能です。

 

先ほどまで釣れていたのに急に釣れなくなったなという場合は、足元付近までタチウオが寄っていたり、かなり表層に群れていたりと群れが大きく移動していることがありますので、すぐに狙う水深やリーリングスピードを変えましょう。

 

何も考えずにショアタチウオテンヤはスローリトリーブをやっておけば良いと考えていると継続的に釣果を維持するのは難しくなりますので注意が必要です。

 

 

タックル

エイトトラップする為には絶対的に長いロッドが良い

エイトトラップをする為にはロッドが長いことが必要不可欠です。

 

短いとルアーが全く動かないですし、ロッドティップが水面から高い所に位置してしまうのでテンヤが水中から飛び出してしまいます。

 

最低でも9フィート後半のシーバスロッドが欲しいですが、長ければ長い方が良いです。

 

1.5~2号で5m前後の磯竿持ってる方は非常に投げにくいですがそちらを使っても良いですよ。

 

エイトトラップはやりやすいし、ティップが柔らかいので足元で食ってきても食い込みが良く、バラシが少ないです。

 

ちなみに磯竿のデメリットである

 

・長いので取り回しが悪い

・ティップが非常に柔らかいので、他の大型の魚が掛かると対応に時間が掛かる(テンヤ使用時はあまりないと思いますが、巨大ハモが掛かった事があります)

 ・ガイドに糸が絡んだままキャストしようとするとティップが簡単に破損する

・持ち重りがする

・ロッドアクションなど細かい動作には向かない

・一人でタモ入れするのが難しい

 

などを理解して使用しましょう。

 

 

 

 

 

フッキング

アタリがあってもグイっと反転するまではアワセない

ガツッという明確なアタリがタチウオテンヤの特徴ですが、時々少し重くなるだけのアタリがあります。

 

タチウオがしっかりとテンヤを咥えておらず、甘噛みしている為です。

 

こういった場合は、リールはスピードを維持させながら巻き続けましょう。

 

そうしているとタチウオが嚙み直して反転しますのでその時にアワセをしっかりいれると良いでしょう。

 

 

時間帯

他の魚より暗い時間帯に時合いが訪れる

釣れる時間は暗い日の出前、日の入~1時間位、真夜中のこの3つの時間帯のどれかであることが多いです。

 

一度時間帯を掴めば何日か同じ様な時間帯で釣れることが多いですが、釣れる場所が変化すると時合いが朝から夕方に変わったりと他の時間帯に一気に変化することがありますので常に釣れる時間帯には注意しましょう。

 

釣れる時間帯が大きく変わる場合はタチウオの群れ自体が入れ替わっている事が多く、釣れるタチウオのサイズも変わることが多いです。 

 

 

エサ

エサは塩抜きしておいた方が色々な面で有利

出来ればテンヤ用のエサは塩漬けにして水分を抜いておきましょう。

 

エサ持ちがかなり良くなりますし、エサの水分が抜ける事で身がしぼんで空気抵抗が減り、さらにキャスト中に身が曲がる事が減るので飛距離が安定します。

 

 

エサが無くなったらタチウオの尾をエサにすべし

ほとんどの方はご存知かもしれませんが、タチウオは共食いをする魚です。

 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/suisan/83/1/83_16-00032/_pdf/-char/ja

 

こちらの論文では瀬戸内海のタチウオの食性を明らかにしています。

 

調査によってタチウオの胃の内容物が明らかにされています。(魚名の後のカッコ内には胃の中の内容物の全重量に対する割合が入っています。)

 

1位:カタクチイワシ(21.00%)

2位:イカナゴ(18.03%)

3位:トカゲエソ(8.97%)

4位:タチウオ(6.28%)

5位:ソコシラエビ(3.02%)

 

タチウオは4番目に入っており、かなり頻繁に共食いをしていると考えられます。

 

エサとしても十分機能すると思われます。(3番目にエソが入っており、エソってボトムに居るからボトムを狙うなという先の主張はおかしいのではと思うかもしれませんが、エソは夜行性で夜は中層に居ますのでタチウオがエサにしていてもおかしくはないと思います。この論文の結果から、エソもテンヤのエサとしては十分可能性を感じる事が出来ますね。)

 

いつでもテンヤの方が釣れるわけではない

テンヤで実績を重ね、自信がついてくるとテンヤしか使わなくなってしまうかもしれませんが、テンヤが常にルアーよりも釣れるわけではありません。

 

ルアーの方が分が良い場合は

 

1.時合前に沖からタチウオがポツポツと岸により始める時間帯

2.タチウオのサイズが小さい(2本指サイズ以下)場合

 

です。

 

1番目はルアーの方が飛距離が出しやすく、いち早くタチウオにアクセスすることが出来る為、爆釣とはいきませんがテンヤよりも先に何本か釣ることが可能です。

 

2番目については小さいタチウオ、特に2本指サイズ以下くらいになると、群れの数も半端では無いことが多いので、タチウオの口の小ささとルアーのサイズの関係もあって、ルアーでもかなり食いついてきてくれますしヒットの数が半端では無いのでテンヤの餌を交換する時間を考慮するとよっぽどルアーの方が効率良く釣りをすることが出来ます。

 

 

終わりに

タチウオテンヤの釣り方は以上です。思いつくままに適当に書いていきましたので内容的に順番が違うかもしれませんがご容赦ください。

 

もしルアーしかやったことが無かったり、ルアーアングラーしか居ないフィールドでしたら最初は抵抗あるかもしれませんが、勇気をもってテンヤにチャレンジしてみてください。

 

きっと大爆釣が体験出来ます(出来なかったらすいません)し、テンヤならではの面白さを感じていただけると思います。

 

たくさん釣ることでしか分からないタチウオの特性や、法則性も発見することが出来、さらに釣りの腕を上達させてくれるはずです。

 

それでは。

シマノ18ステラ半年使用後のインプレ

こんにちは釣りダネです。

シマノのフラッグシップスピニングリールである18ステラを2019年3月に購入し、約半年が経ちましたのでレビューしたいと思います。

 

購入した動機

 

14ステラから4年ぶりのリリースとなった18ステラですが、実は約1年間様子見をしていました。

 

その理由は新作リールは初期不良があることが多いからです。

 

どんな製品にもあてはまることかもしれませんが、初期不良というのはえてして多いものです。初期不良を避けるためにあえて購入は控えておりました。

 

長期的な時間経過で現れる不具合がある場合は約1年ほど経過するとユーザーから反応があります。(今までのリールに関する不具合も大体半年~1年くらいで全てが把握できる気がします。)市場の反応で大きな不具合が無いことを確認するために購入しませんでした。

 

先代の14ステラはラインローラーに問題を抱えていたのでそういったこともあり18ステラにも同様な問題があるのではないのかと不安でした。

 

この様な事から購入を控えていたのですが、目立った不具合も見つからなかったのでついに購入、半年が経過しましたのでレビューを行いたいと思います。

 

ちなみに購入した番手は4000XGです。 

 

f:id:tsuridane:20190909212654j:plain

購入した18ステラ4000XG

 

 

購入から半年使用して感じた事

酷使しても変わらない上質な巻き心地

この半年間で二十数回の釣行と100匹位の魚を釣ってきましたが、全くゴリ感は無く、購入当初の滑らかな巻き心地を維持し続けています。

 

4000XGというエクストラハイギアであるにも関わらず、これだけの巻き心地を実現しているのは驚きです。

 

正直言うと購入当初は他のリールと比べればまあ巻き心地が良いほうなのかなと思っていましたが、18ステラを2~3回程度使用していくうちにギアが馴染み巻き心地が向上していきました。

 

この感覚に慣れて他のリールを巻くとギアのコロコロ感であったり、細かなノイズを凄く煩わしく感じるようになります。(良いのか悪いのか分かりませんが・・・)

 

特に今までのリールとの違いが顕著になるのが、リールに負荷の掛かる潮の速いエリアです。エクストラハイギアを使用しているのでこのような場所で使用すると非常にノイズを感じることが多かったのですが、巻きはエクストラハイギアなので重くなるもののノイズは比較にならない位小さいので細かな流れの変化を感じやすく、魚が居るであろう場所を読み取るのがより一層楽しくなりました。

 

19ストラディックも最新のスペックでかなり良いということで、お店でハンドル回してみましたが、やはり最高機種のステラには遠く及んでないと思います。

 

ギアの耐久性が他のリールよりも一歩抜きんでている

中級機種でも購入当初は確かに巻き心地が良いと思います。

しかし、最高機種との決定的な違いが出てくるのは使用して数か月経過してからです。

 

中級機種ではやはり数か月ほど使用していると若干ザラつきが出始めることが多いです

がこの18ステラにはそういったものは微塵も感じません。

 

これだけの巻き心地性能を維持するために、何か特別なことをしているのかというと全くそんな事はしていません。釣行後の水洗いとグリス注入のメンテナンスだけです。

 

こんなちょっとしたメンテナンスだけでこれだけ巻き心地が持続するのはハガネギアだけでなく、実は表面処理が行われているからです。

 

このおかげで他のリールのギアよりもさらに数段耐久性が増しているため巻き心地が長時間続く様です。

 

ちなみに素人が分解してメンテナンスするとこれだけの巻き心地を実現するためにかなり精密に組み立てているはずなので、元の巻き心地に戻すように組み立てるのが難しいと思いますから素直にメーカーにオーバーホールをお願いした方が無難だと思います。

 

また、14ステラで起きていたラインローラーの不具合も18ステラでは完全に解決されており全く問題ないようです。

  

クリック感のあるベール開閉音

18ステラは釣りにおけるあらゆる動作に満足感を与えてくれるリールになっていると思います。その代表的なものの一つがベールを開け閉めした時のカチッという音です。

 

例えばボタンを押したときに伝わる手の感触が心地良いと思うことを経験したことはないでしょうか?

 

そんな感触を釣りの所作の一部として体験出来るように18ステラのベール開閉音は意図的に設計されている様に思います。

 

もちろんそれだけで無く、頑丈さも兼ね備えておりスッと動き出し、ピタっと止まるベール機構になっており、ブレを全く感じません。

 

リールスタンドは取り付けたほうが良い。

f:id:tsuridane:20190909212920j:plain

 

このリールは傷を付けないようにリールスタンドを取り付けることをおススメします。

 

その理由は見た目がシンプルなシルバー一色なので傷が目立つからです。

 

このステラは顔を近づけると顔が映り込む様な鏡面仕上げのボディですから、より目立つような気がします。

 

ベイトリールのアンタレスを使っている人はあの線の走った細かい傷がどれだけ見苦しいか想像していただけるはずです。

 

今までリールスタンドを付けていた人達からすると当たり前のことなのかもしれませんが、18ステラは特にリールスタンドを付ける事をおすすめします。

 

 

ドラグが滑らか   

スピニングリールを使っていてドラグ音を聞くのは一番心地よい場面の一つですからこのこだわりはとても有り難いです。

 

また、ドラグ音も他のリールとの差別化を図る為に少し異なる高さの音に設定されています。 滑り始めと滑り出した後のドラグ強度がほぼ均一に感じられ(ドラグは滑り出した後の方が滑る前よりも小さな力で糸を引き出すことが出来ます。)、急に走り出されても不安を感じる事がありません。

 

18ステラはドラグの調節点がx点あり非常に細かいドラグ設定を行う事が出来る為、思い通りのドラグ設定を行うことが出来ます。

 

ネズミ返し機構が抜群に良い。

名前は知らないのですが、このネズミ返し機構のお陰でメインシャフトに糸を巻き込んだ事が一回もありません。

 

2ピースロッドを車内に折りたたんで保管しておくと、たまに糸が巻き込んで数分ぐらい、しかもそれが釣りをする前に起こるとストレスを貯めながら糸をほどいたりすることが多かったので、このトラブルから解放されたのはかなり嬉しいです。

 

 

次からは不満点を書いていきます。

 

ハンドルノブの形状が理解できない

まず、一つ目がハンドルノブの形状です。

 

T字型のノブが取り付けられていますが、いつの時代のハンドルなんだよと思ってしましました。

 

リール自体が完成度が高いだけに些細な所でケチがついてしまうのは勿体ないところだと思います。

 

私はスタジオオーシャンマークのハンドルノブに交換して使っています。

 

激安なのでpiscifunというメーカーのハンドルノブも購入して交換してみましたが、安い割に見た目がかなり改善し、最近はこちらも気に入って使用してます。 

 

ハンドルノブに少しガタツキがある

こちらもハンドルノブに関係がある話なのですが、私の購入したハンドルノブは若干遊びがありガタツキがあったので、シムを本来より多めに入れて取り付けています。

 

この遊びが最終的なリールの巻き心地、ノイズに影響してきますから何故ここで手を抜くんだよという気持ちです。

 

もし、ステラをお持ちでちょっとノイズを感じるなとい方はハンドルノブをハンドルノブの軸の方向に動かしてみてください。

 

その時に若干ぐらつきがあるなと思った場合は、シムを入れて調整することをおススメします。自分で出来ないという方は、お店の人に頼んで調節してもらうと良いですよ。

 

 

 

ステラを買う場合に気を付けたいこと 

ステラを買う場合には巻き心地を重視したいのか、それとも軽量であることを重視したいのかをまず決めなければなりません。

 

Cがつくモデルは本来のスプールに取り付けられるべきボディの大きさに対して一段階小さなものが取り付けられているので、当然その分軽量化はされますが、反対に中のギアは小さいままです。

 

ギアの大きさによって巻き心地や今後の巻き心地の劣化速度が変わってきますので軽量化を重視するひとはCが付いたモデルを、巻き心地を重視する人は付かないモデルを購入した方が良いと思います。

 

淡水の魚をメインにしている人はC、海で時々ロックフィッシュや鯛も狙ったりするよという方は通常モデルをおススメします。

 

当然ギアに関しても滑らかな巻き心地を重視する場合は巻取りの遅いノーマル、巻き取り量を重視する場合はハイギア、エクストラハイギアを選択しましょう。

 

個人的にブラックバスなど淡水の場合はそこまで速度は必要としていないので、ノーマルギアかハイギア。

 

シーバスなどはハイギア、ショアジギングなどは狙う魚の遊泳速度も考慮してハイギアか、エクストラギアが良いかと思います。

 

まとめ

結果としては懸念していた問題は全く無く、ちょっとだけハンドルノブの調整が必要でしたがとてもお気に入りのリールになっています。

 

公式サイトの「永遠に変わらない滑らかな巻き心地を求めて。」という謳い文句もあながち嘘ではなく、他のリールでは経験したことが無いくらいに滑らかな巻き心地が続いています。

 

最高機種をひとつ持っておくほうがあれもこれもと色々なリールに目移りせずに結果的に安上がりになるような気がしますし、満足できる釣りが出来るような気がしてます。

 

このリールの耐久性であれば、次のステラがデビューするまで安心して気持ちの良い釣りが出来るでしょう。

 

それでは。

 

 

 

 

ソルトルアー用PEラインのおすすめを紹介

こんにちは釣りダネです。

 

釣りをする中でも積もり積もって大きな出費になるのがPEラインです。

 

f:id:tsuridane:20190908144102j:plain

 

PEラインはその独特の特性から時にはライントラブルの原因にもなるので、買ってすぐにライントラブルが起きてまたラインを巻き替えたり、大物が掛かって高切れしたという経験をしたことがある方が少なくないと思います。

 

今回は色々なPEラインを使用してきた私がオススメのラインを紹介していきたいと思います。

 

 

 

よつあみ G-soul Upgrade PE X8

ライト向けのPEラインとしてこれほど多くの方から信頼を得ているラインは無いのではと思います。

 

私もシーバスや太刀魚などを狙う際はこのラインを使用しています。

 

特徴は非常に耐久性があって、滑らかなGP加工と呼ばれるコーティングで、ツルツルを超えてヌメッとしたような質感でガイド抜けがとても良いのでライントラブル、毛羽立ちがほとんど無く、色落ちもかなり遅い印象です。

 

糸の太さに対する強度も最高レベルの為、PEライン使用に不安を感じる方はまずこのラインを使用してみると良いと思います。

 

MAX LB. 150mラインナップ 200mラインナップ
0.6 14
0.8 16
1 22
1.2 25
1.5 30
2 40 ×
2.5 45 ×
3 50 ×
4 60 ×

 

 

よつあみ G-soul スーパージグマン X8

ショアジギング用に使用しているメインラインでG-Soul アップグレード同様非常に使いやすいラインです。

 

ラインナップが200m、300m、600mと非常に豊富で自分のリールのラインキャパシティに合わせて色々な巻き方ができます。

 

こちらはアップグレードがグリーンの単色だったのに対して、5色のカラーが10m毎に入っているので飛距離がどれくらい出ているのか、水深がどれくらいあるのか気にするショアジギングでは非常に重宝します。

 

MAX LB. 200mラインナップ 300mラインナップ 600mラインナップ
0.6 14 ×
0.8 16 ×
1 20
1.2 25
1.5 30
2 40
2.5 45 ×
3 50 ×
4 60 × ×

 

 

バリバス アバニ キャスティングPE ショアマスター X8

滑らかさ、耐久性、トラブルの少なさ、どれをとってもPEラインの中では最強クラスの性能でおすすめのラインです。

 

ラインのカラーがホワイトなので濁りで使用すると汚れが目立ちはしますが使用上は全く問題無いので気にする必要は無いです。

 

ちなみにラインナップは長さが200m、太さは2号までしか無く、300mを使用したい場合はキャスティングPE マックスパワー X8がおすすめです。

 

MAX LB.
0.6 14.5
0.8 16.7
1 20.2
1.2 24.1
1.5 28.6
2 33

 

 

クレハ シーガー PE X8

このPEの利点はなんと言ってもとにかく安いという点に尽きます。

 

コーティングは2~3回位使用すると落ち始め、少し毛羽立ち始めて耐久性は落ちていくかもしれないがラインはしなやかなのでトラブルはほとんど無いです。

 

人生で一度出会えるかの大物に使用するのは難しいかもしれないですが、ちょっとした場所で手軽に釣りをする分にはこれくらいで十分だと思います。

 

ブリクラスで使用してラインの劣化が原因でファイト中やキャスト中に切れた事は自分の記憶に無いです。

 

値段が安いのに長さも豊富で、太い号数までラインナップされているので一度使用してみても良いと思います。

 

特にキャストが必要ないジギングなどであればコーティングの劣化もそこまで感じる事は無いのではと思います。

 

MAX LB. 150m 200m 300m 400m
0.4 9.1 × ×
0.6 14 ×
0.8 18 ×
1 20 ×
1.2 23 × ×
1.5 26 ×
2 35
2.5 40 × ×
3 48
4 62 ×
5 78 ×
6 86 × × ×

 

ドリルで簡単! ライン自動巻取機を自作!

みなさんこんにちは釣りダネです。

ライン自動巻取機が簡単に作れるので自作してみました。

678円で2つ作ることが出来ます。

 

 

高速リサイクラーで巻き取る手もあるが

リールに巻いてあるラインを交換する際に、巻いてあったラインを手で取るのはとてもめんどくさいものです。

 

第一精工さんの高速リサイクラー2.0を使用して巻き取りする方もいらっしゃると思いますが、ギア比が低いのでハンドル1回転当たりの巻き取り量が短いのです。

 

ラインを裏返しにしたりする場合にはラインが傷つかない様にこういった物でゆっくり巻き取りたいですが、捨てるラインの場合はとにかく速く巻き取って回収したいので何かないかなと思っていました。

 

 

ドリル使えば簡単に出来るじゃん!

そうだ家にドリルあるからそれ使えば簡単に自動回収できるじゃんという事で作ってみました。

 

f:id:tsuridane:20190901222448j:plain

 

材料は

  • 棒ねじ4mm(147円)
  • ワッシャー(108円)
  • 蝶ナット(102円)
  • 高ナット4mm(143円)
  • ゴム足20mm(184円)

です。

 

値段は合計684円で、棒ねじを半分に切れば2つ出来るので1つ当たり350円で出来ます。

 

まず

1.高ナットを2つ棒ねじの端に取り付けてはんだ付けする。(高ナットは1つでも十分です。)

f:id:tsuridane:20190904221317j:plain

 

2.蝶ナット、ワッシャー、ゴム足を棒ねじに取り付けて高ナット側にくっつける。

(蝶ナット、ワッシャーは無くても良いです。)

f:id:tsuridane:20190904221344j:plain

3.ラインの巻取りに使うボビンを棒ねじに通す。

 

 

4.さらにもう片方にゴム足、ワッシャー、蝶ナットを取り付ける。(ワッシャーは無くても良いです。) 

f:id:tsuridane:20190904221544j:plain

 

5.お互いの蝶ナットをきつく締めて固定し、高ナットをドリルに固定する

f:id:tsuridane:20190904221649j:plain

 

以上で準備は終了です。

 

あとは電動ドリルを回転させればラインの回収が一瞬で出来ます。

 

 

使ってみた感想

スピードコントローラーがまだ家に無いので、とりあえずテストがてらやってみましたが約1分位で終わります。

今まで、手でやっていた時は数分~10分位で終わってはいましたが、結構腕が疲れて、次の作業まで少し休憩することもあったので総合的に結構な時間短縮になったと思います。

ワッシャーなし、高ナット1つ、蝶ねじ1つ、棒ねじを4等分にすると一つ180円位で作れますのでさらに安くしたい人はやってみると良いと思います。

 

電動ドリルのスピードに注意

電動ドリルを使う際には出来るだけ遅い速度から初めて速度に余裕を持って使用してください。何らかの事故や、トラブルの原因になります。

 

あと、巻き取り機を使う際はロッドからリールは取り外して使いましょう。

 

ロッドに取り付けたままだとラインがもし何かに巻き付いた場合にガイドがあらぬ方向に負荷が掛かってガイドが曲がったりする原因になりますので。

 

他にも何か注意する所があるかもしれないので、自己責任のもと使用してください。

 

速度調節がついてないドリルをお持ちの方で、電子工作出来るよという方はスピードコントロールAmazonで200円で売ってますので、100均でケースとACプラグ、ソケットを購入すると良いと思います。

 

200円なのに2000Wまで使えるらしいので大抵のドリルはイケると思います。

 

糸巻時に使うだけなので短時間で済むとは思いますが、長時間使うとスピードコントローラーが熱くなって故障したりする可能性もあるので、長時間使う場合は少し使いながら、スピードコントローラーが熱くなっていないのか確認しながら使用してください。

 

 

電子工作は難しいという方は

 

一応こんなのもありますが値段が結構高いみたいです。

かなり安くで作れますのでみなさんも試してはいかがでしょうか?