シマノ18ステラ半年使用後のインプレ
こんにちは釣りダネです。
シマノのフラッグシップスピニングリールである18ステラを2019年3月に購入し、約半年が経ちましたのでレビューしたいと思います。
購入した動機
14ステラから4年ぶりのリリースとなった18ステラですが、実は約1年間様子見をしていました。
その理由は新作リールは初期不良があることが多いからです。
どんな製品にもあてはまることかもしれませんが、初期不良というのはえてして多いものです。初期不良を避けるためにあえて購入は控えておりました。
長期的な時間経過で現れる不具合がある場合は約1年ほど経過するとユーザーから反応があります。(今までのリールに関する不具合も大体半年~1年くらいで全てが把握できる気がします。)市場の反応で大きな不具合が無いことを確認するために購入しませんでした。
先代の14ステラはラインローラーに問題を抱えていたのでそういったこともあり18ステラにも同様な問題があるのではないのかと不安でした。
この様な事から購入を控えていたのですが、目立った不具合も見つからなかったのでついに購入、半年が経過しましたのでレビューを行いたいと思います。
ちなみに購入した番手は4000XGです。
購入から半年使用して感じた事
酷使しても変わらない上質な巻き心地
この半年間で二十数回の釣行と100匹位の魚を釣ってきましたが、全くゴリ感は無く、購入当初の滑らかな巻き心地を維持し続けています。
4000XGというエクストラハイギアであるにも関わらず、これだけの巻き心地を実現しているのは驚きです。
正直言うと購入当初は他のリールと比べればまあ巻き心地が良いほうなのかなと思っていましたが、18ステラを2~3回程度使用していくうちにギアが馴染み巻き心地が向上していきました。
この感覚に慣れて他のリールを巻くとギアのコロコロ感であったり、細かなノイズを凄く煩わしく感じるようになります。(良いのか悪いのか分かりませんが・・・)
特に今までのリールとの違いが顕著になるのが、リールに負荷の掛かる潮の速いエリアです。エクストラハイギアを使用しているのでこのような場所で使用すると非常にノイズを感じることが多かったのですが、巻きはエクストラハイギアなので重くなるもののノイズは比較にならない位小さいので細かな流れの変化を感じやすく、魚が居るであろう場所を読み取るのがより一層楽しくなりました。
19ストラディックも最新のスペックでかなり良いということで、お店でハンドル回してみましたが、やはり最高機種のステラには遠く及んでないと思います。
ギアの耐久性が他のリールよりも一歩抜きんでている
中級機種でも購入当初は確かに巻き心地が良いと思います。
しかし、最高機種との決定的な違いが出てくるのは使用して数か月経過してからです。
中級機種ではやはり数か月ほど使用していると若干ザラつきが出始めることが多いです
がこの18ステラにはそういったものは微塵も感じません。
これだけの巻き心地性能を維持するために、何か特別なことをしているのかというと全くそんな事はしていません。釣行後の水洗いとグリス注入のメンテナンスだけです。
こんなちょっとしたメンテナンスだけでこれだけ巻き心地が持続するのはハガネギアだけでなく、実は表面処理が行われているからです。
このおかげで他のリールのギアよりもさらに数段耐久性が増しているため巻き心地が長時間続く様です。
ちなみに素人が分解してメンテナンスするとこれだけの巻き心地を実現するためにかなり精密に組み立てているはずなので、元の巻き心地に戻すように組み立てるのが難しいと思いますから素直にメーカーにオーバーホールをお願いした方が無難だと思います。
また、14ステラで起きていたラインローラーの不具合も18ステラでは完全に解決されており全く問題ないようです。
クリック感のあるベール開閉音
18ステラは釣りにおけるあらゆる動作に満足感を与えてくれるリールになっていると思います。その代表的なものの一つがベールを開け閉めした時のカチッという音です。
例えばボタンを押したときに伝わる手の感触が心地良いと思うことを経験したことはないでしょうか?
そんな感触を釣りの所作の一部として体験出来るように18ステラのベール開閉音は意図的に設計されている様に思います。
もちろんそれだけで無く、頑丈さも兼ね備えておりスッと動き出し、ピタっと止まるベール機構になっており、ブレを全く感じません。
リールスタンドは取り付けたほうが良い。
このリールは傷を付けないようにリールスタンドを取り付けることをおススメします。
その理由は見た目がシンプルなシルバー一色なので傷が目立つからです。
このステラは顔を近づけると顔が映り込む様な鏡面仕上げのボディですから、より目立つような気がします。
ベイトリールのアンタレスを使っている人はあの線の走った細かい傷がどれだけ見苦しいか想像していただけるはずです。
今までリールスタンドを付けていた人達からすると当たり前のことなのかもしれませんが、18ステラは特にリールスタンドを付ける事をおすすめします。
ドラグが滑らか
スピニングリールを使っていてドラグ音を聞くのは一番心地よい場面の一つですからこのこだわりはとても有り難いです。
また、ドラグ音も他のリールとの差別化を図る為に少し異なる高さの音に設定されています。 滑り始めと滑り出した後のドラグ強度がほぼ均一に感じられ(ドラグは滑り出した後の方が滑る前よりも小さな力で糸を引き出すことが出来ます。)、急に走り出されても不安を感じる事がありません。
18ステラはドラグの調節点がx点あり非常に細かいドラグ設定を行う事が出来る為、思い通りのドラグ設定を行うことが出来ます。
ネズミ返し機構が抜群に良い。
名前は知らないのですが、このネズミ返し機構のお陰でメインシャフトに糸を巻き込んだ事が一回もありません。
2ピースロッドを車内に折りたたんで保管しておくと、たまに糸が巻き込んで数分ぐらい、しかもそれが釣りをする前に起こるとストレスを貯めながら糸をほどいたりすることが多かったので、このトラブルから解放されたのはかなり嬉しいです。
次からは不満点を書いていきます。
ハンドルノブの形状が理解できない
まず、一つ目がハンドルノブの形状です。
T字型のノブが取り付けられていますが、いつの時代のハンドルなんだよと思ってしましました。
リール自体が完成度が高いだけに些細な所でケチがついてしまうのは勿体ないところだと思います。
私はスタジオオーシャンマークのハンドルノブに交換して使っています。
激安なのでpiscifunというメーカーのハンドルノブも購入して交換してみましたが、安い割に見た目がかなり改善し、最近はこちらも気に入って使用してます。
ハンドルノブに少しガタツキがある
こちらもハンドルノブに関係がある話なのですが、私の購入したハンドルノブは若干遊びがありガタツキがあったので、シムを本来より多めに入れて取り付けています。
この遊びが最終的なリールの巻き心地、ノイズに影響してきますから何故ここで手を抜くんだよという気持ちです。
もし、ステラをお持ちでちょっとノイズを感じるなとい方はハンドルノブをハンドルノブの軸の方向に動かしてみてください。
その時に若干ぐらつきがあるなと思った場合は、シムを入れて調整することをおススメします。自分で出来ないという方は、お店の人に頼んで調節してもらうと良いですよ。
ステラを買う場合に気を付けたいこと
ステラを買う場合には巻き心地を重視したいのか、それとも軽量であることを重視したいのかをまず決めなければなりません。
Cがつくモデルは本来のスプールに取り付けられるべきボディの大きさに対して一段階小さなものが取り付けられているので、当然その分軽量化はされますが、反対に中のギアは小さいままです。
ギアの大きさによって巻き心地や今後の巻き心地の劣化速度が変わってきますので軽量化を重視するひとはCが付いたモデルを、巻き心地を重視する人は付かないモデルを購入した方が良いと思います。
淡水の魚をメインにしている人はC、海で時々ロックフィッシュや鯛も狙ったりするよという方は通常モデルをおススメします。
当然ギアに関しても滑らかな巻き心地を重視する場合は巻取りの遅いノーマル、巻き取り量を重視する場合はハイギア、エクストラハイギアを選択しましょう。
個人的にブラックバスなど淡水の場合はそこまで速度は必要としていないので、ノーマルギアかハイギア。
シーバスなどはハイギア、ショアジギングなどは狙う魚の遊泳速度も考慮してハイギアか、エクストラギアが良いかと思います。
まとめ
結果としては懸念していた問題は全く無く、ちょっとだけハンドルノブの調整が必要でしたがとてもお気に入りのリールになっています。
公式サイトの「永遠に変わらない滑らかな巻き心地を求めて。」という謳い文句もあながち嘘ではなく、他のリールでは経験したことが無いくらいに滑らかな巻き心地が続いています。
最高機種をひとつ持っておくほうがあれもこれもと色々なリールに目移りせずに結果的に安上がりになるような気がしますし、満足できる釣りが出来るような気がしてます。
このリールの耐久性であれば、次のステラがデビューするまで安心して気持ちの良い釣りが出来るでしょう。
それでは。