釣りダネ

釣りの特ダネ「釣りダネ」を紹介します。

シーバスにおすすめのバイブレーション

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サルベージソリッドで釣ったシーバス

 

バイブレーションの特性

バイブレーションのピッチ

バイブレーションは他のルアーと違って振動する周期が速いルアーです。

 

主に背面が水を受けることによって振動を生み出しているルアーですが、振動の周期が比較的長いものから短いものまで様々で、振動周期が短いものは当然ボディ側面がキラキラとフラッシングする周期も速くなりますが、振動する幅は小さくなる傾向にあります。

 

振動周期が長い物はその反対の性質を持つようになり、フラッシングの周期はゆったり、振動する幅は大きめになります。

 

 

ボディ幅

バイブレーションを上から見てみると厚みがあって均等なもの、途中から薄くなっていく(テーパーがある)ものなど様々なものがあります。

 

最近のバイブレーションは頭部が幅があり、尾に向かうにしたがって薄くなっていくものが多くなりました。

 

頭部だけ厚みを持たせることで、バイブレーションが水中で立ち気味になり、いち早く背面が水を受けるので巻き始めからアクションするまでの立ち上がりが以前と比べて、向上しています。

 

これによって 、お尻の方に重心を持たせてもバイブレーションのアクションをさせることが容易になった為、飛距離を稼ぐ目的で尾の方に重心を持ってくるバイブレーションも最近は増えたように思います。

 

 

ボディ素材

バイブレーションの素材は主に、金属、樹脂の2タイプが存在します。

 

金属はの場合は主に、鉛、鉄、タングステンの重りを鉄板に取り付けた構造をしており、金属の比重の違いによってフォール速度が異なります。
ボディが板状なので鏡の様に光を一方向に強烈に反射させる為、視覚的アピール力がとても高いルアーです。

 

樹脂型の場合は、中身の詰まったソリッドタイプと中空タイプがあります。

 

中空タイプはボディに厚みがある為、水を撹拌させる能力が高く、更に振幅が大きめになる傾向があります。

 

ボディ内部にラトルと言われるボールを入れて振動時にボディとヒットさせることで音でアピールする事も可能になります。

 

音を出す場合の考え方としては大きく分けて2種類あると思っています。

 

1つめはシーバスが餌とする小魚などが出す音で少し高めの音でチリチリッという音、もう1つがシーバスなどの餌を食べる側が捕食する時に出すゴッという低めの音です。

どちらも近くに餌がある事を示すサインになります。

 

どちらの音が好きかはそれぞれの好みになると思いますが、個人的には低めの音の方が好きです。

 

理由としては魚は一匹が捕食行動を始めると我先にと奪い合いを始める事が多いからです。バイブレーションが連続的にこの音を出し続けることによって、周辺のシーバス達に補食を促すトリガーの様な役目をするのではと思っています。

 

デメリットとしてはボディが大きくなる為、空気抵抗が大きくなり、飛距離が出なくなります。

 

バイブレーションを使うメリットとして飛距離を重視する人が多いので、中空タイプをシーバス用ルアーとして見かける機会は少なくなりました。

 

ソリッドタイプは中空タイプと金属タイプの中間的な性質を持っています。

 

ソリッドタイプと金属タイプのバイブレーションはラトルを入れられるスペースが無いので音がしない様に思えますが、フックがボディに当たるので全く音がしないものは基本的にはありません。

 

 

アイの位置

ルアーを取り付ける穴をアイと言いますが、アイの取り付ける位置によってバイブレーションの特性がかなり変わるため、この位置をどこにするかが各メーカー一番悩むところではないかと思います。

 

頭部から離れた位置にアイがついているものはラインに引っ張られることによってボディが立つので、水噛みが良くなりスローリトリーブでもルアーがしっかり振動しますが、代わりにロッドアクションを加えても左右に泳いだりなどトリッキーなアクションは苦手になります。

 

また、浮き上がりが速くなるのでシャローエリアを得意とする傾向があります。

 

ボディが立つことによってボトムを引く時に頭部がボトムに刺さりながら泳ぐ為、砂を捲き揚げる能力が高くなる事と、フックが地面に埋もれて隠れるなんて事が無いのでボトムを攻める際のフッキング性能が向上します。

 

反対に表層を引くほど高速巻きする際にはリア側のフックが水面近くに位置してしまうので、下から食って来ようとするシーバスに対してはフックが一本掛りになりやすいと思われます。

 

アイが頭部に近づくほど、逆の特性が強くなります。

 

ルアーアクション時の姿勢が水平に近づく為、シーバスの口に入りやすくなりますが、ボトムを引く場合は根掛かりしやすく、度重なる地面との接触により針先が鈍りやすくなりますのでフックの掛かりには注意しておかなければなりません。

 

 

フックサイズ

バイブレーションに搭載されているフックはボディの大きさに似合わず大抵小さいものが取り付けられています。

 

フックをからわないようにボディを厚くすると、巻き抵抗が大きくなりすぎて誰も使わなくなるので、メーカーも使いやすさを考慮してボディを薄くするのでフックを小さくせざるを得なくなり、ウェイトの割にフックが脆いという弱点があります。

 

 

フォール

フォールはまっすぐにストンと落ちるもの、メタルジグの様にフラフラっと不規則なフォールをするものがあります。

 

まっすぐ落ちるタイプはシーバスが予測しやすいので喰いやすく、フォール時に糸絡みが少ないですが、アピール力に掛けます。

 

不規則なフォールのタイプは糸が絡む可能性が高くなる為、糸を張り気味にしてアピールを抑えたフォールを心掛けた方が糸絡みの可能性が減ります。

 

アピール力が犠牲になってしまいますが、キャスト後、直ぐの糸絡みはせっかくの遠投を台無しにはしたく無い所です。

 

 

使い方

基本的なルアーの使い方はただ巻きになります。

 

ただ巻きのスピードに関しては1秒1~4回転ぐらいまで使用していますが、流れによってバイブレーションが泳ぐギリギリまでスピードを落としても良いです。

 

ただし、スローリトリーブの際はボトムを引くとチヌの方がバイトが頻発する可能性がありますので、表層~中層を先に攻める方が良いでしょう。

 

しかし、足元は深い水深を容易に攻められる性能を活かしてしっかり巻いた方が良いです。

 

だだっ広い川などでは流れのヨレが足元に寄っている事がありますので大きいシーバスも足元に居ることが結構あります。

 

使う水深に関してはリーリングスピードやバイブレーション自体の浮き上がり性能、流れの速さを考慮しながら使用しているバイブレーションがどこを泳いでいるのかを把握しつつ使用しましょう。

 

一匹釣れた際は、どのくらいの水深で釣れたのかその他の状況もセットで記憶しておく事が非常に大事です。

 

大抵の場合、一匹で居ることは少ないですし、再現性があるケースが多いのでその日はそれで終わったとしても、次に来た時に同じ状況で魚を手にしやすくなります。

 

 

ヒットしなくても魚が居るか判断出来る

バイブレーションの良い所は遠投出来るという点もありますが、他のルアーよりも深いレンジを泳ぐ事を得意とする為、糸に魚が触れる確率が非常に高く、魚が居るかどうかを魚を釣らなくても判断することが出来るのも良い点だと思っています。

 

初めて行く場所では魚が釣れるまで疑心暗鬼になりがちですが、魚が居ることだけでも分かれば後はどの様に攻めるか次第で考え方をシンプルに出来ます。

 

ただしデメリットとしてはスレがかりも多くなりますので、魚が居ることを取り敢えず判断出来ただけでも良しとするか、ちゃんと食わせられない事をデメリットとするかは難しい所かと思いますが、次の1匹へのヒント、モチベーションになる事は間違い無いです。

 

スレ掛かりが多い場合というのはシーバスが産卵から体力を完全に回復出来ていない時やその日の活性が低い時に起きます。

 

そういう時はリトリーブスピードを遅くして、魚の状態に合わせる必要があります。

 

遅くしたことでレンジがまったく違ってしまうのであれば浅い所をゆっくり引けるルアーに変えた方が良い結果が得られます。

 

おすすめのバイブレーション

中空タイプ

ジャッカル TNトリゴン 

ジャッカルの出しているバス用のバイブレーションだがTN70トリゴンの場合、70mmのサイズで30gのウェイトがあるのでシーバスにも使っています。

 

飛距離はフルキャストすれば80m位飛ばす事が可能でシーバス用バイブレーションと同等のキャスト性能を持っています。

 

硬質金属のタングステンが口から突き出しているため、着底を感知する能力が素晴らしく、独特の形状によってボトムで止めるとバイブレーションがボトムで安定して立つ様に作られているのでフックが底から離れるのでボトムを攻める際のフッキング率が良いです。

 

ボーン素材のボディと内蔵されているウェイトがヒットする事によって低めの音が鳴る様に設定されています。

 

アクションは激しめのウォブリングタイプでアピール力が高いです。

 

モデル名 サイズ 重量 フックサイズ
TN50 TRIGON 52mm 11.2g フロント#8/リア#10
TN60 TRIGON 60mm 18.5g フロント#6/リア#8
TN70 TRIGON 70mm 31.5g フロント#4/リア#6

 

ソリッドタイプ

シマノ エクスセンス サルベージソリッド

値段が安いので他のバイブレーションよりも躊躇なく複雑な場所を攻めやすいです。

 

巻き抵抗が軽く、ブルブルというよりヌルヌルとしたナチュラルな感触で手元に振動が伝わり、事実アクションも控えな印象。

 

背中のフィンが障害物に当たると意外とすんなり折れてしまうのでキャスト時には注意が必要です。 

 

こちらもかなりの飛距離を出す事が出来るので最初のバイブレーションルアーとしてとてもおすすめ。

 

モデル名 サイズ 重量 フックサイズ
60ES 60mm 12g #10
70ES 70mm 20g #6
85ES 85mm 26g #5

 

バスデイ レンジバイブ

バイブレーションと言えばこれと言えるほど誰もが知っているバイブレーション。

 

累計販売数は200万個を超えており一度は手にしたことがあるかもしれません。

 

頭部から後部にかけて徐々にボディが薄くなっていくナイフエッジ構造を採用しているので尻上がりで泳ぎ、水噛みが非常に良いが、それに反してアクションは割とおとなしいです。

 

水を激しくかき混ぜてシーバスに気づかせ、アクションのナチュラルさで食わせるという相反するような性能を持っています。

 

柔らかいロッドや高速リトリーブではかなり使いづらくなるので注意しましょう。

 

モデル名 サイズ 重量 フックサイズ
45ES 45mm 6.3g #10
55ES 55mm 10.0g #8
70ES 70mm 15.0g #8
80ES 80mm 23.0g #6
90ES 90mm 28.0g #5
100ES 100mm 33.0g #3

 

 

金属タイプ

コアマン アイアンプレート

メタルバイブレーションの人気の火付け役となったルアーで、バイブレーションといえばこれしか使わないというアングラーも居るほど。

 

飛距離はラインナップ中最大の26gを使用した場合、上記2つのルアーと比較すると少し劣ります。

 

他のメタルバイブレーションの様にアクションを変える穴が無い為、使いにくく感じる時も有るかもしれないが、逆に指定されたレンジに特化しているとも考えられるため、あれこれ迷う事が多い人にとってはこちらの方が良いでしょう。

 

フックが小さめなので、折られないようにファイト中は慎重に。

 

最初に買うならフックのサイズも一番大きいIP-26が汎用性も高くおすすめです。

 

モデル名 サイズ 重量 フックサイズ
IP-13 60mm 13g CTRM-MH #12
IP-18 75mm 18g CTRM-M #7
IP-26 75mm 26g CTRM-M #7
 

その他

ローリングベイト

バイブレーションと表現して良いのか分からないですが、非常に良く釣れるのでここで紹介します。

 

他のバイブレーションと違って、ローリング主体のアクションをします。

 

手元に伝わるアクションが他のバイブレーションよりも小さく、速めに巻かないと手元に伝わりづらいのでどうしても速めに巻く人が多いですが、このルアーは超スローから超ファーストまで色々なスピードで使えます。

 

スローでは手元に振動が伝わらないから不安という場合は、グリップエンドを脇に挟むとロッドがブレずに安定して手元にアクションが伝わりやすいですし、体に振動が伝わるのでよりスローでも振動を感じ取りながら巻ける様になります。

 

ローリングベイト88位のサイズが最初は使いやすいと思います。

 

モデル名 サイズ 重量 フックサイズ
RB66 66mm 12g ST46#10
RB77 77mm 15g ST46#10
RB88 88mm 24g ST46#6
RB99 99mm 30g ST46#4

※ライトウェイトモデル(LW)は省略

 

デュオマニックを使い方と共にご紹介!

DUO社のマニックというシーバス用シンキングペンシルがあります。

スリムで長さのあるボディ形状なのでバチ抜け用ルアーとして多くの方に信頼されているルアーですが、なぜそんなに多くの方に信頼されているのでしょうか?

今回はマニックの特徴をご紹介したいと思います。

 

 


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細身のボディで実現する圧倒的飛距離

バチ抜け用ルアーというのは数多くありますが、難点になるのがボディーの細さに見合わない長さとルアーの軽さです。

 

また、水平フォールの流行により重心がセンターに位置しているものがほとんどであるため、キャスト時に回転して飛距離が落ちてしまうバチ抜け用シンキングペンシルが多く存在します。

 

マニック135の場合で説明すると若干重心を後ろよりにしているので飛行姿勢が安定しており、ウェイトも21gと重い為、バチ抜け用シンキングペンシルに対する固定観念を破壊してくれるほどの飛距離を出してくれます。

 

30gのバイブレーション並みの飛距離で1号の8ブレイドのPEで70~80m位飛びます。

アクション

マニック自体のアクションとしてはマニックムーブという超タイトウォブルロールをします。

 

他のシンキングペンシルがS字の様な大きなスラロームアクションやウォブリングアクションをするのと比較してもかなり地味なアクションですし、初めて使う人は本当に釣れるのか?と疑心暗鬼になる位の地味なアクションですが逆にシーバスにはナチュラルに見えるのか(発売されて大分時間が経ちますが)とても効きます。

 

バチ抜け用として位置付けされている方も多いですが、シーズン問わず色んな状況で魚を釣れて来てくれます。

 

小魚をイミテートしたマニックとしてマニックフィッシュというモデルも別で販売されてますが通常のマニックでもオールシーズン対応可能です。

 

重心が後ろよりでお尻下がりな事によって進行方向に対しての水の抵抗が大きくなることがアクションにも関係しており、トゥイッチなどをすると左右へスライドの幅が小さめでルアー頭部で水面をピチャピチャと叩く様なナチュラルよりのアクションになっています。

 

更に移動幅も小さい事も相まって、1箇所で水面をネチネチと誘う事が出来ます。

 

その様は群れからはぐれたイナッコで、今までバチ抜けの時しか使って来なかったという人はイナッコの泳ぎをイメージしながら使ってみると集中力が増すと思います。

 

個人的には飛距離がとてつもないワームみたいな感じでしょうか。

 

そりゃ釣れるわという感じです。

浮き上がり速度

先程も説明した様にボディが大きくてかつ少し後方重心でお尻下がりでアクションするルアーなので、進行方向に対してルアーに掛かる水の抵抗が大きくなり、ゆっくり巻いても浮き上がりがかなり速いです。

 

そのおかげで着水直後からすぐに柔らかい引き波を立てて表層を意識したシーバスにアピールする事が出来ます。

 

そのかわり深いレンジを攻めるのは効率がかなり悪くなります。

 

アピール力

 

波動、サウンドが強いルアーではないので遠くからでも魚を引き付ける能力は無い為、表層を意識していない、表層にシーバスが居ない場合は他のルアーを選択しましょう。

 

出来ればシーバスが水面から~50cm以に居る場合に使うべきだと思います。

 

使い方

使う場所としては基本は流れが緩めの場所で使用するべきルアーだと思います。

 

ボディが軽く長いので流れに乗りやすい為、流れが強いところでは思った以上にルアーが下流に流される為、他のルアーを選択した方が良いでしょう。

 

他のシンキングペンシルでもそうですが、特にこのルアーは前もってドリフト時にルアーが流されるスピードを確認しておくべきです。

 

でないと目標のポイントをあっという間に通り過ぎてしまいます。

 

アクションとしては水面直下~30cm位までのただ巻、水面に顔を出させて引き波を立てながらのただ巻、トゥイッチ、流れを利用したドリフト等がおすすめです。

 

カラーラインナップ

このルアーはとてもカラーラインナップが豊富で、リアル系のカラーもあれば原色系の派手なカラーまで色々揃っています。

 

しかしあくまでカラーは2次的なものだと思いますし、シーバスは色を認識出来ないと言われていますので、白黒に見えているはずなので自分の好みで良いと思います。

 

それでも何を購入すれば良いのか困るという人は、レッドコノシロ、マイワシ、湾岸イナッコなどのナチュラルカラーと、透けピンバチ、サイトバチレッドなどのバチカラーの2種類を持ち合わせていれば大丈夫だと思います。

 

自分は主に夜に狙うことが多いので夜でもシーバスに目立つ透けアカキンゼブラなどのグロー系や明暗などの明るい場所でルアーが目視しやすいマットバナナなどのチャート系が自分の好みです。

 

それとクリアカラーだけは白黒の濃淡のみでは表現出来ないカラーだと思ってますので一番クリアに近いゴーストパールチャートは個人的に可能性を感じるカラーです。

 

セイゴからスズキまで色んなサイズが食ってくる

このルアーは155mmの大型のサイズまでラインナップされていますが、30cm位のセイゴサイズでも食ってきてくれる対応幅の広さも魅力です。

 

逆にいえば魚を選べないということでもありますのでランカーのみ狙いたいという人は別のルアーをおすすめします。

 

ですが

  • とりあえず魚を釣りたい
  • 魚がスレている
  • 魚のコンディション、活性をいち早く確認したい

という方にはよりお勧めします。 

 

中型以上のシーバスを狙う場合はフックを交換すべし

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マニック135のフック総重量

フックサイズの小ささ(マニック135の場合、頭側から#8,#8,#6の3フック)から無理なファイトは出来ないので大型魚を狙う場合にはフックの番手を上げたりシングルフックに交換するか、ドラグをかなり緩めに設定しましょう。

 

また、このルアーはバイトの多さの割に掛かりが悪いという欠点がありますので、針先の鋭さにはより拘ったフック交換をしてください。

 

自分はがまかつSPMHの#6の3フックに全て交換しています。

 

SPMH#6のフック重量が0.56gで3フックで1.68gに対してマニック135純正のフック総重量が1.11gなので、アクションにはほぼ影響せずマニック独特のアクションをちゃんとしてくれます。

 

サゴシ、サワラの釣り方を解説

サゴシ、サワラってどんな魚?

9月頃になるといよいよ本格的なショアジギングのシーズンが始まります。
その中でも最もポピュラーなショアジギングのターゲットがサゴシ、サワラです。
 
60cm位を超えるとサワラと呼ばれ西京焼きなどで食される人気のターゲットで、最大で1mを超えるような大型魚に成長します。
 
サワラは成長が速く、満1歳で約50cm(約1kg)、満2歳で約70cm(約2~3kg)、満3歳で約80cm(約3~4kg)になり、大きなサワラが釣れるのは主に1、4、9月です。
 
脂が乗り始めるのは1歳を超えたもの、大体60cm位からでサゴシの数釣りで偶にサワラサイズが混じります。
 
身はコリコリとした歯応えというよりもしっとりとした感触が好きでシーズンになるとサワラを専門に狙う方もいらっしゃいます。
 
元々は南洋に生息する魚でしたが、近年は温暖化による海水温の上昇により日本海側でも身近なターゲットとして認知されるようになってきました。
 
 

サゴシはなぜ人気なのか?

なぜサゴシがショアジギングでポピュラーなのか?
その理由は単純でショアジギングで簡単に釣れるターゲットだからです。
 
特に日本海のサゴシは簡単にしかも沢山釣れるイメージがあり、日本海側に住んでる方は是非ショアジギングを初めて狙ってみてください。
 
経験的にサゴシが沖でボイルをしている場合はかなりの高活性状態で長い時は数時間ボイルしているのを見たことがありますが、その間はずっと釣れ続けることもあります。
 
60cm位までだと引きはそんなに強くありませんが魚とのやり取りを学びたいというショアジギング初心者の方や周りに釣りをしてる人が居ないけどショアジギング初めてみたいという人にもそんなに焦らず釣ることが出来ますので良いターゲットだと思います。
 
引きの特徴は体型が細長い為真っ直ぐになると比較的すいすい上がってきますが逃げようと体を横にすると急に水の抵抗が掛かってギュッギュッと竿を絞り込みます。
この急激な感触のギャップがとても気持ちの良い魚です。
 

どんなタックルがオススメ?

タックルはサワラも狙うならショアジギングのMH以上がおすすめ

はっきり言ってサゴシだけならシーバスタックルの流用でも十分だと思います。
シーバスタックルのミディアム以上があれば50cm、1kgくらいまでなら抜き上げられます。(推奨はされないので自己の判断のもと行ってください。)
 
50cm以上を対象にするのならショアジギングロッドを検討しても良いと思います。
 
またシーバスタックルだと飛距離が10~20m位劣るので、ボイルに届かないなんて方も購入を検討しても良いでしょう。
 
バイトはかなり激しく食ってくるので他の繊細な釣りと比べて食い込み性能とかそういう事は気にしないで良いと思います。
 
ブリなども視野に入れるのならば私はHをおすすめしますが、体力が不安な方はMH位から初めると良いでしょう。
 
シーバスロッドのM~MHを持っている人だとショアジギングロッドのMと用途が被るのでMH以上をおすすめします。
 
初心者の方であればジグキャスター97MHを持っておけばこの長さにしては軽くて使いやすいしパワーも結構あるので堤防から狙える魚のほとんどに対応できると思います。
 
 

 

 

人が多い場所や根のある様な磯で、ある程度大きな魚も掛かる可能性があって強引なやり取りをしないといけない場所などではコルトスナイパー S1000Hなども良いと思います。

ただしパワーがある分、ロッド重量が結構重くなりますので初心者の人などは気を付けてください。

 

 

 

どんなルアーが良いのか?

使うルアーサイズもシーバスの物と変わらないのでほとんどはそのまま流用することができるものの、自重が軽いものが多いので風が無い時は飛びますが、風があるとルアーが煽られ極端に飛ばなくなったりしますので密度の高いヘビーシンキングなどのルアーを持っておくと良いでしょう。
 
また、サゴシ、サワラは歯がとても鋭くラインを簡単に噛みきるので左右に激しく動く様なミノー、不規則なフォールをするメタルジグは魚の口が糸に当たってルアーをロストする確率が高くなりますので、動きの控え目なルアーを最初に使用して、それで当たりが無い時にワイドな動きのルアーで誘うほうがルアーを無くす事も無いでしょう。
 
 

ラインの太さは? 

ラインは1号以上有れば大丈夫です。サワラを狙う場合は1.5号くらい有ると無理が効きますのでおすすめです。それ以上の太さでも操作性は悪くなりますが、食いにはさほど影響は感じません。
 
ただし、日本海側ではどうしても向かい風での釣りが多くなってくるでしょうし、サイズも50cm未満がアベレージの場所が多いので風の影響を最優先に細めのラインを選択しておくと良いでしょう。
 
リーダーは16lb(4号)程度有れば十分ですが、40lb(10号)でも全然問題ないです。
ラインブレイクが心配な方は太くしておきましょう。
 

釣り方は?

他の青物と比べるとジグでもハードルアーでも釣りやすい魚のように思えますので手持ちのルアーでまずは釣りしてみると良いでしょう。
 
ただし岸近くでボイルはあまりしないので遠投出来るメタルジグは持っておきたい所です。
 
サゴシなどの歯の鋭い魚は丸呑みする事はほとんど無く口の外側や顔の周りに針が掛かる事がほとんどです。
 
彼らはまずその歯で魚をひとまず捕まえようとしますので、口の中には入りにくいのだと思います。
 
ですので丸呑みさせる為にアシストフックを使用することはあまり意味をなさないと思っています。
 
底に根がない場合はとにかく掛かり重視でフロント、リア共にトリプルフックも良いです。その代わりシングルフック使用時よりも更に口の外に掛かります。
 
先ほども言った通り不規則なアクションはルアーロストの可能性を高めますので、これを出来るだけ回避する為、ロッドアクションはカーブフォールや、テンションフォール、リーリングスピードの強弱でメリハリをつけたり、リア~センターバランスのジグを使って左右にスライドし過ぎないようにするなど出来るだけサゴシが食べやすいアクションを心掛けましょう。
 
フリーフォールをさせるとPEラインの場合は他のラインに比べて浮力が高いので糸がルアーの真上の水面に向かって伸びていきます。サゴシが後ろから付いてきた場合にフリーフォールをすると追っかけようとする場合にサゴシの顔の真上から真下に向かってラインが現れることになりますので、ルアーを追いかけようとすると自然とサゴシの歯に当たりやすくなります。
 
自分の足元に寄ってくれば寄ってくるほどルアーが上から引っ張られて上記の現象が起きますので、手前で食わせる場合は注意です。
 
 
 

釣れる時間帯は?

サゴシは日の出の30~10分前がよく釣れます。その後はボイルでもない限りはパタッとアタリが止まる事がほとんどです。
 
沖に離れてしまう場合はどうしようもありませんが深場に落ちた場合はまだチャンスがありますのでボトムまで沈めて丁寧に釣ることが大切です。
 
サゴシの時合が終わるとハマチやブリが釣れ始めますので、釣れない場合は他の青物に切り替えるのも良いでしょう。
 
理由は良く分かりませんが食物連鎖の下位に位置する魚から時合が始まると覚えておけばよいです。
 
 

大爆釣するのはこんな時、こんな場所

ベイトが大量に接岸したとき

サゴシが大量にボイルするのは殆どの場合イワシ等のベイトが回遊している時です
大量に回遊しているほどサゴシの群れ、ボイルの範囲も大きくなり、それに混じってサワラも釣れます。
 
ですので、ベイトの回遊情報を事前に仕入れておくか少し早めの時間に行って暗い間にベイトが居るかどうかを確認しておくと良いでしょう。
 
特にイワシなどは大規模な群れを形成し、1ヶ月などの長期間に渡って接岸する事もありますのでその間はずっと良い思いが出来ます。
 
自分の経験ではカタクチイワシを好み、カタクチの接岸に合わせてサゴシが爆釣する事が多いように感じます。
 
イワシが追われているときは大抵の場合、水面がざわつきますので判断するのは簡単だと思います。
 
イワシは表層から中層に居ることが多いので、イワシのレンジに合わせてルアーも使用してください。
 

出入口が狭い湾

サゴシやサワラは他の青物よりも湾内に入ってきやすい様に思います。

 

一度大量のサゴシ、サワラが湾内に入り込むと出口が分からなくなるのか長い間釣れ続ける事があります。

 

ただし、いくら釣れやすいサゴシといっても長い間、湾内でルアーを見続けていると警戒心が高くなり釣れづらくなりますのでよりタイトなアクションを心掛けたほうが釣れ続ける確率が高いです。

 

ジャクソン ピンテール サゴシチューン

 もともとサゴシやサワラをショアジギングで狙うために多くの人が使用していたピンテールをジャクソンがサゴシ用にチューニングしたモデル。

 

サゴシのメインベイトであるカタクチイワシは主に7~10cm位をよく見かけるし、サゴシのお腹にたまっているベイトもそのぐらいのサイズのものが多いのでマッチザベイトを意識して一つ持って置くと良いだろう。

 

ピンテール全体の特徴として小粒で非常に重い為、ミノータイプのルアーなのにも関わらず非常に飛距離が出せるのが特徴である。

 

ある程度、高速巻きで使うように設計されているので一度どのくらいのスピードで泳ぐのかチェックしてから使うと良い。

 

トゥイッチしても左右にはダートしないので巻きスピードで変化をつけて誘うと良い。

 

 

 

ヤマリア ムーチョルチア

ただ巻き用として非常に使いやすいメタルジグ。

サイズが豊富にラインナップされているので自分のロッドに合わせてウェイトを選びやすい。

さらに安いのでサゴシに糸を切られてもそこまでお財布にダメージが無い。

シャクっても激しく左右にダートしないのでサゴシの歯に当たりにくい。

サイズ 重量 フロントフック リアフック
51mm 18g シングル 11号 トリプル #6
55mm 25g シングル 11号 トリプル #6
62mm 35g シングル 13号 トリプル #4
68mm 45g シングル 13号 トリプル #4
80mm 60g シングル 15号 トリプル #2

 

 

ジャクソン ギャロップアシスト

ギャロップアシストシリーズのベーシックモデル。

こちらのルアーは横からみると一見フロントバランスに見えるが上から見るとリアバランスに設計されている。

おかげで飛距離がとても良くこちらもただ巻きで使えるのでおすすめのメタルジグである。

ギャロップアシストロングキャストエディションはウォブリングがより小さくなるのでアピールは小さくなるものの、その分サゴシが狙いを定めやすく食いやすい。

ギャロップアシストと使い分けると良い。

 

 

 

ネリゴ(シオ、ショゴ)の釣り方で覚えておきたい事

 

ネリゴってどんな魚?

ネリゴとはカンパチの幼魚でシオ、ショゴ、ネイゴなどと呼ばれます。
基本的にカンパチは大型化すると100m以上の深場にある根で生息しますのでショアから釣れるのは大体60cm、3kg位です。
 
それ以上のカンパチが岸から釣れる人はかなり恵まれた場所に住んでらっしゃる方だと思います。
日本だと鹿児島、長崎、高知、和歌山、離島ぐらいのイメージですね。
 
一番釣れるのは晩夏から初秋で月で表すと7月~11月位です。
青物御三家の中でも適水温が25度前後とかなりの高水温を好む為、釣れる時期が短いのが釣り人としては残念なところです。
終盤になるとカンパチが温暖な水温を求めて南下しなかなか釣れなくなります。
しかし、当然7月よりも11月の方が短い期間ではありますが成長しますので良いサイズのみがヒットしてくるようになります。
 

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この位のサイズでもかなり引きます。
 
引きは成魚までとはいきませんが、とてつもなく強烈で個人的に青物御三家の中では最強の引きです。
初めて釣ったのは30cm位でしたが、引きの強さと釣れ上がった魚の大きさのギャップに驚きました。
 
ファイトの特徴としてはヒットした直後から根がある所に目掛けて常に走り続け、どれだけ浮かせようとポンピングしてもそれに合わせて自分から手前に走って深さを維持し続ける頭の良い魚です。
イメージとしては泳速が尋常ではない根魚と思えば良いでしょう。
 
手前に寄せると必ず岸際で体を根に擦り付けて体にまとわりついた邪魔なものを払いのけようとする(ラインを切ろうとする)のでここを乗り越えるのがネリゴ狙いの一番の難所でもあり楽しい所です。
しかしそれでもラインブレイクが避けられないことも多々あり、運も多分に必要とします。
 
基本的に60cm以上のネリゴをブレイク付近のボトムで掛けてもかなりの確率でラインブレイクしますので、表層、もしくは表層付近まで誘い出して根に潜られる前に勝負をつけないと岸からは難しいでしょう。
 
ヒット後は基本的にゴリ巻きです。ただし、ゴリ巻きでアングラー側の体力が無くなった時に根に走られるといけないので余力の配分には気を付けてください。
 
 

釣り方

大型のカンパチは深場の根周りに生息すると書きました。
ネリゴは浅場には居るもののやはり磯の根の周辺や、堤防で有れば水中テトラの際や敷石の際を回遊ルートとしており、ブリと比べて地形の複雑な場所の近くをルアーが通過した時にヒットすることが多くなります。
 
捕食するベイトはイワシやアジなどの小魚やイカなどを捕食します
特に秋になると遊泳力の無い小型のイカを好んで捕食する傾向が強く、イカを餌にしたウキ釣りが圧倒的に釣れるイメージがあります。
イカが釣れる地域では必ず意識して釣りをしましょう。
 
イカは夜に接岸し、明るくなるにつれて沖に離れていきます。
ネリゴも当然このタイミングで捕食のスイッチが入ることが多いのでこの時間が1番釣れます。
時間としては日の出ちょうど位から2時間後くらいまでが一番活性が高いです。
 
 

オススメするルアー

パンプキン

水面にネリゴを誘い出す上でトップウォータールアーは無くてはならない存在です。

パンプキンは非常に大きなポップ音から小さなポップ音、ダイビングまで簡単に出来、なおかつ岸際までしっかり引くことが出来る優秀なポッパーです。

最近は青物用トップウォーターといえばダイビングペンシルのイメージですが、絶対カンパチにはポッパーが効きます。

 

 

オシアペンシル

イカが表層付近で外敵に襲われる時水面に向かって墨を吐き出す事があるのですがその時の音とスキッピングの音が似ているのでよく使っています。
 
このルアー非常に良く飛ぶので気持ちよく遠投しがちですが、上の方で説明したようにネリゴは根周りや堤防の際を回遊ルートにしていますのでその上を通さないとほとんど釣れません。
 
堤防の沖が砂地で手前のみ敷石が入っているのなら敷石と砂地の境界周辺を必ず通してください。
 
たとえその境界が足元から1~数mで絶対にこんな手前なんて釣れないだろうと思ってしまうところだとしてもです。
 
真下の見えない所からネリゴがアタックしてきます。
 
アクションは5回くらいリトリーブしてスキッピングしたら0.5秒ほどポーズです。
 
ネリゴの場合は、逆に普通のただ巻きの方が釣れないイメージがあります。
近くまで巻いたら2-3回リトリーブしてスキッピング後ポーズさせ、岸周辺にいるネリゴにバイトチャンスを与えましょう。
 
そんなに手前だとルアーがスキッピングどころか50cm位ジャンプしてまったく釣れそうに見えないですが、それでも釣れます。
 
大抵のバイトはルアーがジャンプして着水後に食ってきますので気を抜かないでください。
 
この釣り方で自分だけにバイトが頻発した経験が何回もあります。
 
 

 

 

オンスタックルデザイン マナティー

シーバスや太刀魚でよくワインド釣法で使われるマナティーですがネイゴにも利きます。

青物用ルアーを使っている人からすると飛距離が出ないのであまり使うイメージが湧かないかもしれないですがワームで狙うのは手前の根回りです。

ワインド釣法で魚にルアーをアピールしながら根周辺、堤防の直下に沈んでいる敷石やテトラ周辺を狙ってみると良いでしょう。

どちらかというとワームをネリゴの回遊ルートに先に置いておく様なイメージが正しいかもしれません。

ボトム付近でヒットした場合は水面でヒットするよりもさらに強引に寄せる必要がありますので、ジグヘッドも太軸の針を搭載したものを使用しましょう。

自分はオンスタックルデザインZZヘッドの10~30g位を使用しています。

このジグヘッドの場合は自分で針を選択出来るのでST-56のトレブルやアシストフックなどを装着しています。

アシストフックの場合は口の中に吸い込ませるのが目的なのでワームに針を刺したりしないほうが吸い込みやすくなります。

 

 

 

 

ネリゴは食べても美味しい

ここまで釣り方や魚自体の特徴を書いてきましたがネリゴはサイズが小さくても身がしっかりしていて味のしっかりした魚です。
またブリ、ヒラマサと比べて血合いが少なく保存しても味が落ちないのでしっかり血抜きして寝かせて食べるのもおすすめです。
みなさんの近くの近くの釣り場でネリゴが回遊している場所がある場合はぜひ狙ってみてください。
 

シマノエクスセンスジェノス ワイルドコンタクトS100MH/Rインプレ

こんにちは釣りダネです。
約1か月前にエクスセンスジェノス100MH/Rワイルドコンタクトを購入してある程度使いこんでみましたのでインプレを書いてみたいと思います。
 
主な購入理由としては
 
  • 中、大型河川用に大型ルアーを遠投したい
 
  • 超スローリトリーブ時の弱いバイトを柔らかいティップで吸い込ませるのではなく硬いティップで積極的に掛けていく様なアグレッシブな釣りがしたい
 
  • 特に遠投してシンキングペンシルの超スローリトリーブすると普通の巻き合わせではどうしてもラインの伸びなどでフッキングが決まらないので軽い負荷では全く曲がらない様な硬いロッドが欲しい
 
  • 川の流れが激しい所なので強引な寄せが要求される橋脚攻めにも対応できるパワーが欲しい
 
  • 尊敬するシマノインストラクターの松岡 豪之氏監修モデルのワイルドコンタクト90MH/Rのロングレングスヴァージョン
 
の5つです。
 
それでは早速インプレしていきましょう。
 
 
  

デザインがカッコいい

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グリップ周りのデザイン
シマノのシーバス用ロッドではエクスセンスインフィニティとエクスセンスジェノスに搭載されているモノコックグリップですがエクスセンスインフィニティとはデザインが異なります。
インフィニティのグリップはV字シェイプでグリップエンドが斜めにカットされているデザインなのに対してジェノスのグリップはベーシックな丸形シェイプとフラットなグリップエンドになっています。
形状はそれぞれ好き好きのあるものなのでどちらが良いとは言い切れませんがEVAやコルクとは違い表面が滑らかな質感で非常にカッコいいデザインです。
 
やはり趣味の世界なのでカッコいいロッドを持つことによる満足感は重要だと思います。釣りへの集中力も上がりますしね。
 
インフィニティのグリップエンドは尖った様な形状になっているので中型青物なども狙いたいという方はお腹に当ててポンピングなんかすると痛いかもしれないので注意です。

モノコックグリップ搭載により感度がかなり良い

モノコックグリップ搭載によりグリップエンド部分まで振動が伝わるので感度がかなり高くなっています。

 

またグリップがちょうど脇に挟めるくらいの長さがあるので重量級のルアーを巻く時も楽に巻けるのも良い点です。
 

自分は重量級ルアー使用時は脇にはさみながら釣りをすることもあるので体全体で振動を受け止めているような感覚で流れの変化を正確にとらえることが出来ます。

 
このカーボンモノコックグリップの搭載によってキャスト時に手が滑ったりしないのかという不安がありましたが手に馴染む様な表面処理がされているのかしっとりしていて全く滑るような感じはありませんでした。
 
さらに若干テーパーが掛かっているのでグリップエンドで手が抜けないように引っかかるようになっているのも滑らないと感じる理由の一つだと思います。
 
EVAの用に水垢の汚れが付かないのも良い点の一つですね。

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グリップエンドの形状
 

とても軽いのにパワーがある

スペックとしては152gでこのレングスとパワーを持つロッドの中ではトップクラスに軽いです。
 
搭載されているスパイラルXコアとハイパワーXのおかげで魚をガンガン寄せても全く不安がありません。
 
また、このおかげでロッドの軸がブレにくいのでキャスト時も非常にシャープな振り抜き感で投げていて気持ちが良く、よく飛びキャストもかなり正確に決まります。
 
私の場合はこのロッド購入後飛距離がさらに5~10m位伸びたおかげで更に釣れる魚が増えました。
 
さらに小さい瞬間的なフッキングでアワセが決まるのでとても気持ちの良いロッドになっています。
 
パワーフッキングした後のズシッという重量感が好きな方にはとても気持ちの良いロッドになっていると思います。
 
このロッドのパワーを生かすならルアーのフックサイズは#4くらいが限界かなと思います。なんとか#5までってところでしょうか。
 
ちなみに最も使いやすいルアー重量は25-35gくらいだと思います。
 
 
 
 

小さいシーバス相手には向いていない

このロッドはレギュラーテーパーでエクスセンスジェノス97MH/Fよりさらに硬さを感じるロッドです。
実際、最初にお店で振った時は竿先まで張りがあるなと感じましたし、実際使ってもかなりシャープなロッドに仕上がっています。はっきりいって70cm未満と遊ぶには全然向かないです。
 
このロッドは柔らかさで魚の口に吸い込ませるというよりも警戒心の高いでかいシーバスの小さなバイトをロッドの感度で一歩先に感じて一気にロッドのパワーでフックを貫通させていくロッドだと思います。
  
 

一点だけ、エアロガイドの効果は不明

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バットガイドに取り付けられたエアロガイドですが正直に言うとこのエアロガイドだけはあまり恩恵を感じられませんでした。
 
リールに近いガイドよりも、キャスト時に高速で運動するティップ周辺のガイドをエアロガイド化したほうが効果はあるような気がします。
 

リールの番手は3000~4000番位がおすすめ

このロッドを使う方は70cm~メータ越え、もしくは複雑なポイントから強引に引きずり出すことを想定している方が多いと思います。

 

また、ロッドパワー的に中型のハマチ、時間を掛けて対応できる場所ならブリクラスでも普通にいけると思うのでロッドバランス的にも3000~4000番。

一つのリール、一つのロッドで何でも釣りたいという方は出来れば4000番位のリールを持って置くと良いでしょう。

 

自分はツインパワーXDの3000XGを使用しています。巻き出しが非常に軽く、また耐久性もかなり高いリールです。使用して1年位経過しますが使用感は新品時とほとんど変わらずヌルヌルしてます。

 

 

 

 

チヌをバイブレーションで狙おう! 釣り方のコツを紹介します!

こんにちは釣りダネです。
 
最近家から3分の所にある河川でチヌを釣ることにハマっています
シーバスが釣れるエリアと被っていることも多いためシーバスの外道としてよくヒットしてくるのですが最近ではシーバスよりも数が多く短時間で何回もヒットしてくるので専門に狙うようになりました。
活性の良い時には1~2時間で10匹位は平気で釣れます。 

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バイブレーションで釣れた50cm位のチヌ。ルアーで釣れると大概デカい
  

バイブレーションを使うメリット

私の場合はバイブレーションを使った釣りがメインになっています。
バイブレーションを使うメリットは沢山あります。
 
主に私が使う理由としては
 
・川のど真ん中にブレイクがありそこにチヌが群れているため飛距離が求められる為
 
川の流れが速いので目的の場所を狙う場合に抵抗が小さく重たいバイブレーションが流されず使いやすい
 
底を素早く探りやすく砂煙を上げるとカニなど甲殻類が逃げたようにアクションさせることが出来るので貝やカニなどの甲殻類を好んで食べるチヌにアピール出来る
広島湾の場合ですとマガキ、フジツボムラサキイガイなど底や岸壁に生息する餌に高い選択性があることが分かっていますのでバイブレーションはうってつけなわけです
フジツボムラサキイガイは日本に広く分布していますのでこの事実は参考になると思われます
詳細はこちらの論文をどうぞ
 
 
スイミング姿勢が他のルアーと違って立って泳ぐので2つのフックのどちらかが体高があって幅の無いチヌの体に刺さりやすい
口が小さいチヌはルアーを丸呑みすることがほとんど無いので細長いミノーなどでは1本掛りが多くなりやすくバイブレーションの方がどちらかが掛かりやすい
またシーバスのようにジャンプしないので一般的にバレやすいと言われるバイブレーションでもフックアウトしづらいため、バイブレーションはチヌにより適していると思います
 
・チヌは捕食があまり上手では無い為、小さく振動するバイブレーションは狙いが定めやすく掛かりやすい
 
・巻くスピードで狙う水深を調節出来る
 

バイブレーションでどんな時にどんな所を狙えばよいのか

・夜
警戒心が高いと言われるチヌは夜になると昼とは打って変わって活発に餌を捕食します。
ですが夜になると地形などが把握出来ないので前もって居る場所を把握しておいた方が良いでしょう。
昼にチヌの群れがいるポイントを発見したら場所とその時の潮位、満潮、干潮、周辺のゴロタ石の場所、ブレイクの有無等を記憶しておきましょう
夜の同じ潮位、満潮、干潮の時に釣りに行けば高い確率で釣る事が出来ます。
昼に群れているチヌの数が多い場所程、夜の釣れるチヌの数も多い気がします。
 
・シャロー
 夜のチヌは昼には信じられない様な遠浅の場所までやってきて餌を食べます。それも1匹や2匹なんてもんじゃなく多い時には2~30匹なんて平気でいたりするものです。
ただし、そんなシャローでもだだっぴろい遠浅の地形より何か変化があるとより固まります。
シャローエリアの急な地形変化がある場所や、干潮時に遠浅になったりする場所は要注意です。
 
・ゴロタ石
たくさんの隠れ家が存在するゴロタ石のエリアにはカニがたくさん居ます。当然それを狙ってチヌも近づいてきますのでぜひとも狙って欲しい場所です。ただし岩と岩の間に挟まって深く根がかりすると回収不可能になりますのでワームや偏光サングラスを使ったり、干潮時に水深やゴロタ石の起伏や傾斜を把握してから投げることをおススメします。
 
・雨はほどほどが良い
雨による濁りは一般的にチヌに良いと言われていますが、雨が降りすぎて激流になるとこれはこれで釣れなくなります。私の良く行く川にはテトラなど激流時にチヌがとどまる所が無い為、一気に流されてほとんどいなくなります。
チヌの群れが帰ってくるまでに2週間ほど掛かりました(濁りが取れて川の水面がいつも通りの流れに落ち着いてから1週間ほど)し、10日目辺りで釣ったチヌは激流の中でとどまっていたのか引きもとても弱くウロコも所々取れているほどでした。
チヌがとどまる所の無い川で大雨が降りそうな時は出来るだけ降り始めの活性が高い時に行くか、チヌが再び上流に上ろうとして河口に集中する濁り明け位が良いと思います。
 

おすすめのバイブレーション

サルベージソリッド

安い、飛距離出る、巻き心地軽めでバイブレーションの中でも初心者にオススメのルアーです。

もう一つのモデルのサルベージも細身ですがサルベージソリッドの方がより細身なのでより巻き心地が軽く、空気抵抗が小さいので飛距離もシーバス用バイブレーションの中でトップクラスです。

 

サイズのラインナップは

モデル名 サイズ 重量 フックサイズ
60ES 60mm 12g #10
70ES 70mm 20g #6
85ES 85mm 26g #5

です。

70ESは平均飛距離77m、85ESは86m(シマノのサイトより参照)でメタルジグ並みの飛距離を出せます。

自分は主に70ES、85ESを超ドシャローエリアでミッド~ハイスピードリトリーブ(1秒2~4回転)でボトムに当て続けて使ったり、ボトムにたまに当てて使ったりしています。

チヌを狙うバイブレーションとしては大きく感じられるかもしれませんが自分のエリアではシーバスに使うような重めのバイブレーションを使う人が居ない為、自分しかチヌの溜まっているポイントに届かないってのが一番のミソです。

 

手前にチヌが寄ってくれるポイントなら60ESも使用しても良いですがフックサイズが#10で小さいのでチヌの平均サイズに注意して使用してください。

純正のフックはちょっと弱い気がしてます。

 

 

 

 ジグパラブレー

 

主に75mmの18g、23gを使用しています。

それ以上のウェイトの場合、3フックになる代わりに極端にサイズが大きくなりますし、飛距離も落ちます。

フックが細いので、チヌ狙いなら大丈夫ですが、時々シーバスがヒットしたりすると針が曲がりますので注意しましょう。

65cm位から厳しく感じますので シーバスのアベレージサイズが大きい川などで使用の場合はフックを変えることをお勧めします。

また、メタルバイブはどれでもそうですがボディの塗装が剥がれると金属部分が露出しますので腐食してしまいます。

腐食が始まるとフックもさびを貰って一気にボックス全体のフックが錆びてしまうのでコーティングがしっかりしているものを購入しましょう。