釣りダネ

釣りの特ダネ「釣りダネ」を紹介します。

水中でルアーのカラーはどのように変化する?

こんにちは釣りダネです。

水は色々な波長の光を吸収します。

私たちが色を認識できる可視光線も例外ではなく、水深が増すにつれて光は水に吸収され、ルアーのカラーも変化していきます。

今回は水深毎に光がどのように吸収されていくのかご紹介します。

 

 

水の吸収特性

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"Wikipediaより引用"

 

 

水の持つ光の吸収係数は上図のようになっており、非常に広い範囲で光を吸収します。

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Wikipediaより引用”

われわれが色を認識できる可視光線の波長の範囲のみを拡大するとこのようになっています。

図からわかるように赤色の波長の光はすぐに水に吸収されてしまいます。

水の中に沈めていくと深くなるにつれて赤色、オレンジ、黄色、緑色、水色、紫色、青色の順で色が見えなくなっていきます。

水の色が青いのは光の散乱という性質と、この赤色の波長の光を水が吸収してしまう性質によります。

 

 赤、緑、青の色の変化をグラフにしてみると

上の吸収係数を参考に光が何mまで到達するかをグラフ化してみました。

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赤色の波長の光は5m位沈むとほぼ吸収されていることが分かります。

緑色や青色では吸収が小さいので緑色では約150m、青色では200m強まで到達します。

この結果から緑や青では数mしゃくってもあまり色の変化は起きませんが、赤色の系統のルアーを約5mの水深内で数mしゃくると大きな色覚変化を起こすことができ、魚に大きくアピールすることが出来ます。

 

赤色は色んな方向に色覚変化を起こすことが出来る

上のグラフは水深別に光の吸収を表しましたが、実は水平方向に光が進んでも同じことが起きます。

光は水の中を進めば吸収されるので魚がルアーから水平方向に近づいたり、離れたりするだけでも色が変化します

 

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上の動画は水中の真鯛を撮影した動画ですが、真鯛がカメラに近づくと真鯛が赤色にみえますが、真鯛が水平方向へカメラから離れるに従って赤から水色、青色になっているのが分かります

沿岸の水は濁りやプランクトンの影響で水平方向の10m先はほとんど見えません。

ですのでこのテクニックは数m以内で急激に吸収される赤系統の色でしか使えませんが、意識して赤色のルアーを使ってみるのも良いと思います。