釣りダネ

釣りの特ダネ「釣りダネ」を紹介します。

トップウォータープラグのフッキング率が上がる?誤爆が減る?オリジナルフック作成!

トップウォータープラグって活性の低い時はかなりフッキング率悪くなりますよね。

特に青物用トップウォーターは他のジャンルのトップウォーターと比べてもフッキング率が悪い気がするのですが気のせいでしょうか?

個人的になぜ青物用トップウォーターがフッキングが悪いのか考えてみました。

 

青物用トップウォーターは飛距離を重視する為と、特にダイビングペンシルの場合は竿をあおった時にヘッドが水面を叩いて水しぶきを出す為によりリアバランスで設計されています。

 

こういったバランスのトップウォーター

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こんな感じの姿勢でステイ中は水に漂っているわけです。

 

この画像でフロントフックに注目してみましょう。

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3本のフックのうち、2本がボディに密着しています。

トリプルフックのメリットはフックポイントが3つあることでシングルフックよりも確率良く魚に針掛かりさせられることです。

ですがリアバランスのトップウォーターはボディが2つのフックポイントを隠してしまっていることによって1つしかフックポイントが出ていないことになります。

これって実質シングルフックと同じでは無いでしょうか?

 

勢いよく魚がバイトする場合はボディとフックが離れて3つのフックポイントが露出しますし、吸い込むバイトの場合はフックが魚の口元に引き寄せられて針掛かりするかもしれません(特にヒラマサはこのパターンが多いらしい)。

 

ですが釣り人の都合良く激しくバイトしてくれるわけではありませんよね。

手元にコツッと当たるだけで終わるアタリもあれば、コツッと来た後にフックがラインに絡まって終了っていうアタリもあります。

青物が何をしたらあんなアタリになるのでしょうか?

青物は毎回口を開けてバイトをしているわけではありません。

口を閉じたままボディを突いてそのまま通りすぎていくことが結構あり、それが手元にコツッとアタリとして伝わるのです。

こういうアタリの場合は口を開けていないわけですから口の中にフッキングすることはできないので、フックを魚体に引っ掛けるしかありません。

そうなるとボディにトリプルフックが密着してしまうリアバランスのルアーは針がなかなか掛からないのではないのかと思うのです。

 

解決策を考えてみた

トリプルフックがボディに密着してしまうのはフックポイントが120度毎に配置されているのでボディに密着してしまうわけですから角度を変えてしまえばよいわけです。

思いついたのはプラグ用のシングルフックをジギング用のシングルフックで左右に挟んでみることでした。

プラグ用のシングルフックとジギング用のシングルフックはアイの角度が90度回転していますので90度毎にフックポイントのあるトリプルフックを作成できます。

 

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スカジットデザインズのパンプキン140mm用に作りました。

フックはSTX-58の#1/0を使用していましたのでフック重量を合わせるように作ります。

STX-58#1/0の重量はデジタルはかりで計測したところ3.08gでした。

 

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作成に使用したフックはカルティバのプラッガーシングル#3/0が1本とSJ-41#3/0が2本です。

合計の重量は3.35gで大体同じくらいの重量ですのでこれで作ってみます。

作るといっても熱収縮チューブでまとめるだけなので簡単です。

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熱収縮チューブでまとめてみたのがこれです。

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パンプキンにつけてみるとこんな感じ。

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密着していた左右のフックポイントがだいぶボディから離れて露出してます。

これなら突くような青物のバイトも少しは掛かりやすくなりそうです。

しばらくはこれで効果のほどを確かめてまた報告したいと思います。

 

注意点

試しにやってみようという場合このフックには色々と注意点が有ります。

 

トレブルフックとバランスが異なる

当然のことですがフックの形状がトレブルフックとは異なりますので、重心も違いますし水の抵抗も違うでしょうからアクションに影響が出る可能性が多分にあります。

ですのでアクションに影響のほとんど無いポッパーに付けてみることをおススメします。

 

スプリットリングが開く

連続して3本のフックをスプリットリングに通さなければならないので2、3度リングを開閉するとすぐリングがバカになります。

 

フックの線径が細くなる

トリプルフックと同じくらいの重量のフックを作ろうとするとロウ付けして作るトリプルフックよりも若干細めのフックを選択しないと同じくらいの重量にはなりませんので耐久性に注意が必要です。

 

2本掛かりやすくなる

これはメリットでもありデメリットでもあるのですがフックポイントの間隔が90度毎にあるこのフックでは2つのフックポイントが掛かりやすくなります。

そうするとフックが刺さるのに2倍の力を要します。

完全に貫通すればフックの耐久性が2倍になるのでメリットとも言えますが注意が必要です。

私の場合は真ん中のフックだけ長めのフックにしてどれか1本のフックだけが刺さるように、もしくは左右のどちらかの針が貫通した後に中央のフックポイントが刺さり始めるようにしています。

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フックサークルがトレブルの時と異なる

このフックにするとトレブルで出来るような丸いフックサークルでは無くちょっといびつなフックサークルが出来ます。

 

熱収縮チューブでフックをまとめる

熱収縮チューブでフックをまとめたのはトレブルフックの様にロウ付けで固定されたフックはフッキングの力の伝達が速いのが利点ですがフックが魚体の動きに追従できないので身切れが起きやすくなります。

ですのである程度魚が暴れたら熱収縮チューブが破けて魚体の動きに追従できるようにしています。(SJ-41じゃアイが小さくて実際は追従できないんですけどね・・・大きいアイのジギングフックを作ってくれ。もしくはめんどくさいですがアシストラインで作っても良いですね。)

 

終わりに

色んなフックメーカーのカタログをのぞいてみるとデコイとカルティバが同じようなフックを実は同じようなフックを作っているみたいです。

ですが小さ目のサイズ展開でソルトウォーター用にはちょっと難しいかもしれません。

わたしも作り始めたばかりで効果のほどはまだ分かりませんがフックメーカーが作るくらいですから効果はあるのかもしれませんよ。

みなさんも試しに作ってやってみてください。

それでは。