青物におすすめのポッパー
ポッパーの特徴
水面から水面直下までを泳ぐルアーで、主にスプラッシュ(水しぶき)を立てて使うことで泡と音を発生させ、深い水深に居る魚も惹きつけることができる高アピール力のルアー。
水中では空気中よりも音の減衰が小さいので、魚たちにとってはかなり遠方の音も聞こえているはずで状況をサーチするためのルアーとしても使うことが出来る。
朝マズメの暗い時間帯などでは視覚を使いづらい状況にある魚たちを惹きつける事ができるのもこのルアーの特徴だろう。
トップウォーター系ルアー全般に言えることだがミスバイトやチェイスが目で確認出来るので手元にアタリが無くても魚の活性を確認することが出来るのもメリットの一つだろう。
ポッパーに出てくる魚はバイトがペンシルベイトより派手な事が多く好んで使う人も多い。
- ポッパーの特徴
- ポッパーに求める要素
- ポッパーが活躍する時間帯
- アクション
- マリア ポップクイーン
- タックルハウス フィードポッパー
- タックルハウス フィードダイビングウォブラー
- スカジットデザインズ パンプキン
- シマノ オシアスポウター
- UZU ラッパのジョニー
- ポッパーもそれぞれの特徴を理解して使い分けよう。
ポッパーに求める要素
飛距離
ショアから狙う青物の釣りは回ってきた青物の群れにアプローチする釣りだ。
どれだけ釣れるルアーでも回ってきた魚の前にルアーが届かなければ全く意味がない。
ショアジギング、ショアプラッギングをする上で最も大切にしなければならない要素。
アクションの安定性
ポッパーは水面を中心に活躍するルアーなのでアクションをミスするとルアーが滑ってフックがラインに引っ掛かることがある。そうすると朝まずめや夕まずめの貴重な時間、1キャストが失われてしまう。
そんなことが起きないように激しいアクションをしても安定して泳ぐポッパーがおすすめだ。
アクションが安定したポッパーは波風がある程度激しい場面でも使いやすい。
ポッパーが活躍する時間帯
ポッパーで反応を得られやすい時間帯は朝まずめ、夕まずめの時間帯で日の出から1時間位が特に反応が多い。
アクション
ラインメンディング
アクションでは無いがここで紹介する。比重の小さいPEラインをメインで使うショアプラッギングの釣りではどうしてもキャスト後にラインが空中を漂いがちになる。空中にラインがある状態でポッパーをアクションするとポッパーが空中に引っ張られる為、ポッパーによってはアクションミスが起きる事が有る。
こういった場合はラインが着水するまで待つか、ラインを軽く引っ張って強制的に着水させた後にアクションさせよう。
ただ巻き
タックルハウスのフィードポッパー、ダイビングウォブラーなどはただ巻きでもアクションさせることができる。
フィードポッパーはバイブレーションの様な小刻みなアクション、ダイビングウォブラーはその名の通りミノーの様なウォブリングアクションをする。
泡を噛ませながらアクションしてくれるのでシルエットを隠したミノーのイメージで使うと良いだろう。
ボイルが起きている場合は止める必要も無く食って来るので非常に楽でおすすめ。
時折ただ巻きを止めたりスピードに変化をつけてルアーのアクションに変化をつけるのも良いだろう。
トゥイッチ
糸ふけを使いながら糸を張ったり緩めたりを繰り返して細かくポッパーを動かすアクション。
ジャーク
ポッパーにおけるジャークは竿を下方向にあおりながらリールを巻くことでスプラッシュを発生させるアクションの事で、リールは1~4回転ほど巻く。
リールの巻く回数が多くなるほど発生する泡の長さが長くなるのでアピール力は高くなるが、次に説明するステイの回数が減るので食わせるタイミングが少なくなる。
基本は1~2回転のジャークにして、魚が周りに居ないと感じる場合はジャークを激しく、リールの巻く回数を長くして遠くの魚に気づかせるイメージで使うと良いだろう。
個人的には出るけど乗り切らない様な低活性の状況では半回転でジャークするのもおすすめ。半回転でジャークする場合は糸にテンションが掛かったままスプールに巻き取られないことが多いのでライントラブルに気を付けよう。
ステイ
トゥイッチやジャークの後にルアーを静止させる事で魚に食うタイミングを作ってあげること。静止させる時間は1秒位を基準として短くしたり、長くしたりしよう。
マリア ポップクイーン
どんなアクションでもそつなくこなしてくれる万能型のポッパー。ただし、万能性を持たせる為にカップが浅めに作られているので、強めのスプラッシュや足場の高い所で使用するのはコツが必要。波が高い日に使うのは難しい。豊富なサイズラインナップと値段の安さからおすすめのポッパー。
サイズ | ウェイト | 推奨フック | スプリットリング |
160mm | 65g | 太軸#2/0 | ファイターズリングダエン#7 |
130mm | 40g | 太軸#1 | ファイターズリングダエン#6 |
105mm | 28g | 太軸#2 | ファイターズリングダエン#6 |
※80mm,50mmサイズの表記は省略
タックルハウス フィードポッパー
青物用ポッパーでこれを知らない人は居ないくらいの名作ポッパー。リアにウェイトが入っているので安定した飛行姿勢と飛距離を生み出し、どんなアクションでも行いやすい。
カップの下方が直線的でリップの役割を果たしており、ダイビングしやすく設計されている。
また、カップの上方が逆三角形の様な形をしている為、下方で集めた水を一直線に吐き出すので泡が大きくなりすぎずナチュラルな誘いが得意なポッパーとなっている。
60cm以上の青物を狙うのならウェイト的にも135mm以上のサイズがおすすめ。
フィードポッパーは浮力が小さめに設定されており135mmの場合推奨フックはST56の#1/0で、両方共#2/0にするとサスペンド~スローシンキングになるので注意が必要(水温にもよる)。
反対に浮力が小さいことを利用してウェイトチューンするのもあり。
フロントフックとカップの間に3g程度の板オモリを貼るとスローシンキングになるので、下に紹介するダイビングウォブラーほどでは無いがただ巻きでもコンタクトフリッツのようなミノーの様に小刻みに泳いでくれるのでおすすめ。また、足場の高いところでも手前までアクションさせやすくなる。
モデル | サイズ | ウェイト | 推奨フック | スプリットリング |
CFP175 | 175mm | 87g | ST66#3/0(フック別売り) | H#9 |
CFP150 | 150mm | 60g | ST66#2/0 | H#8 |
CFP135 | 135mm | 45g | ST56#1/0 | H#7 |
CFP120 | 120mm | 30g | ST46#1 | #5 |
CFP100 | 100mm | 21g | ST56#2 | #5 |
*CFP175はフック込みの重量を記載しています。
タックルハウス フィードダイビングウォブラー
ポッパーは水面を意識したブリへのアピール力が強い反面その強さがアダとなり嫌う事がある。このダイビングウォブラーはルアーチェンジをする事無くただ巻きで水面直下も狙うことが出来るのでルアーチェンジする事なく表層まで出きらないブリを狙うことが出来る。
ナチュラルなアクションが得意で激しいスプラッシュは苦手なルアーなのでドッグウォークや小さめのスプラッシュで誘い、反応がない場合はただ巻きで水面直下を狙うのが良いだろう。
他のポッパーと比べて細身のシルエットなので見切られにくい反面、波が大きい時などはアピール力が足りないので他のルアーを使用するのが良い。
レーザーカットワイヤーを使用しているので耐久性も良い。
モデル | サイズ | ウェイト | 推奨フック | スプリットリング |
CFDW175 | 175mm | 83g | ST66#3/0(フック別売り) | H#9 |
CFDW150 | 150mm | 54g | ST66#2/0 | H#8 |
CFDW135 | 135mm | 42g | ST56#1/0 | H#7 |
*CFDW175はフック込みの重量を記載しています。
スカジットデザインズ パンプキン
このルアーは43g(140mm)と青物用ポッパーの中では軽量な部類に入るが独特の形状、最後方のウェイト配置、フロントフックも他のルアーと比較して後方配置しているので飛行姿勢が常に安定しており数あるポッパーの中でもかなりの飛距離が出る。
110mmサイズは30gとシーバスロッドでも楽に扱えるサイズながら140mmとほぼ同等の飛距離が出るのでライトショアプラッギングを始めたい方の最初のポッパーにもおすすめ。
カップが深いので軽い力でスプラッシュを出しやすく、磯などの足場の悪いところでも使いやすい。
強くジャークするとGTポッパーの様な音とスプラッシュでアピールする。
軽量なので強風時に若干使いずらいのと人気ルアーで製造数が少ないのか入手性が良くないのが弱点。店頭に並ぶとすぐ無くなるので欲しいカラーがある方は即買い推奨。
ポッパー初心者におすすめ。
サイズ | ウェイト | 推奨フック |
140mm | 43g | ST56#1/0(フック別売り) |
110mm | 30g | ST56#1orST56#2(フック別売り) |
パンプキンもフックが別売りなので注意してください。
推奨フックは140mmでST56#1/0、110mmでST56#1、#2となっていますが
ST56よりも強度の高いSTX58がおすすめです。
フック重量はST56#1/0が2.94g、ST56#1が2.14g、ST56#2が1.41g。
STX58#1/0が3.03g、ST56#1が2.21g、ST56#2が1.46gでほとんど重量が変わらないので泳ぎが悪くなったりということは私個人の感覚ではないです。
シマノ オシアスポウター
バブルチャンバーという機構を有しており、カップから大量の水と泡を引き込んで長時間ボディに泡をまといながらアクションする事ができる。
スプラッシュやロングダイブが非常にやりやすい。
120mm,150mm,190mmのサイズがあり、150mmサイズでウェイトが94gあるので使えるロッドが限定されてしまうが、高波、強風、高足場などの悪条件でも使いやすい。
浮力を稼ぐ為にボディが太くなっているので食いきらない事もあるので他のポッパーと使い分けよう。店頭でも良く見かけるルアーで補充しやすい。
モデル | サイズ | ウェイト | 推奨フック |
OP-119Q | 190mm | 125g | ST66#4/0(フック別売り) |
OP-150N | 150mm | 94g | ST66#3/0 |
OP-120N | 120mm | 52g | ST66#2/0 |
UZU ラッパのジョニー
独特のカップが取り付けられたこのポッパーはその形状通り爆音とも言えるポップ音を引き出すことが出来る。
その音の大きさから青物が嫌う場面もあるが、カンパチを狙う際には有効的な場面が多く存在するので一つは持っておきたい。
スローシンキングで沈んでいくというポッパーにしては非常に珍しい特徴をもっており、足場の低い場所から遠投してアクションする場合は手前に寄ってこないとポッピングしないので注意しよう。
しかし、足場の高い所から使う場合はその特性が長所となり、遠距離からでもルアーが滑らずにポッピングしやすいので磯に出向くアングラーにはとてもおすすめ。
ちなみにコーティングの耐久性は個人的に全メーカー中最強だと思っている。
岩にぶつけたりしない限りなかなか傷がつかない。
あまり店頭でも見かけないのでなかなか手に入りにくいのが難点。
ポッパーもそれぞれの特徴を理解して使い分けよう。
以上おすすめのポッパーを紹介したがそれぞれに得意な状況と苦手な状況が存在する為、一つのポッパーで全ての状況に対応するのは難しいため何でもこなせるタイプと悪天候に強いタイプの一つずつ持っておくとよいだろう。